【ラ・リーガ】バルセロナ 4-3 レアル・マドリード(日本時間5月11日/エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス)【映像】大論争の「PK疑惑シーン」 ボールが手に当たったのは事実ではあるものの、判定はノーハンド。激闘となったエル・ク…

【ラ・リーガ】バルセロナ 4-3 レアル・マドリード(日本時間5月11日/エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス)

【映像】大論争の「PK疑惑シーン」

 ボールが手に当たったのは事実ではあるものの、判定はノーハンド。激闘となったエル・クラシコの試合終盤、バルセロナが攻め込んだ際、レアル・マドリードのMFオーレリアン・チュアメニのプレーが物議を醸した。

 ラ・リーガ35節で実現した伝統のエル・クラシコは、バルセロナがレアル・マドリードを4-3で撃破。“事実上の優勝決定戦”とも言われた天王山に勝利したバルサは勝点を82に伸ばし、残り3試合で2位レアル・マドリードと7ポイント差とし、王座奪還に大きな弾みをつけた。

 合計7ゴールが生まれた壮絶な戦いは様々な注目シーンがあった。その中でもとりわけ話題を集めたのが79分の場面だ。バルサはまずFWラミン・ヤマルが右からボックス内に侵入して強烈なシュートを放つと、相手GKティボー・クルトワが片手でかろうじてセーブ。これを拾ったFWフェラン・トーレスがボレーを放ち、目の前のチュアメニがブロックに入った。その際、左手がボールに触れてしまったことで、バルサの選手は一斉にPKをアピールしたのだ。

 このシーンを巡って、試合は一時中断。リプレイ映像などではチュアメニの手にボールが当たっていることは明らかだったものの、焦点はこのプレーが意図的だったのか否か。実に4分間の中断となり、OFR(オンフィールドレビュー)が入った結果、アレハンドロ・ホセ・エルナンデス・エルナンデス主審のジャッジは「ノーハンド」。これにはホームスタジアムにブーイングが鳴り響いた。

 ファンも混乱するようなジャッジだった。SNSでは「後ろから見たら腕めっちゃ自然な位置で普通にPKないやろ」「露骨すぎるハンド」「多分世界で一番驚いてるのはチュアメニだと思うよ」「チュアメニってレッドもハンドも取られないから最強なんじゃね」など賛否両論となった。

 また、地元メディアもこの判定に注目。バルセロナ寄りとして知られる『Mundo Deportivo』紙は、「明らかなハンド。映像も非常に鮮明だったが、主審は間違った判定を下した。スキャンダラスな誤審だ」とジャッジを批判した。

 一方でレアル・マドリード寄りの『Marca』紙は、やはり逆の論調。「審判はVARで罰を与えないことを決定した。マルカ審判解説のアルフォンソ・ペレス・ブルル(元審判員)は、『ボールは垂直で、シュートに非常に近かった。故意かつ不自然な腕の位置でもない。PKではない』とジャッジを支持。現在の競技規則では、腕が自然な位置にあり、スペースを占有する意図がない場合は違反にはならない」と報道している。

 逆に試合終了間際には、バルサのMFフェルミン・ロペスのゴラッソが、ドリブル前にハンドがあったとして取り消されておりこちらも物議。クラシコにおけるジャッジ論争はしばらく続きそうだ。

(ABEMA de DAZN/ラ・リーガ)