リバプールのアルネ・スロット監督が、ホームファンからブーイングも受けたイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドについて言及した。クラブ公式サイトが伝えた。 11日、プレミアリーグ第36節でリバプールはホームにアーセナルを迎え…

リバプールのアルネ・スロット監督が、ホームファンからブーイングも受けたイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドについて言及した。クラブ公式サイトが伝えた。

11日、プレミアリーグ第36節でリバプールはホームにアーセナルを迎えた。

すでに優勝を決めた首位のリバプールが2位のアーセナルを迎えた戦いに。試合は20分にコーディ・ガクポ、21分にルイス・ディアスと連続ゴールを決めてアーセナルに力の差を見せつけた。

スタンドも2位相手の連続ゴールに大きく盛り上がりを見せたが、アーセナルは後半に反撃。47分にガブリエウ・マルティネッリのゴールが決まり1点差とされると、70分にはミケル・メリーノにゴールを奪われ同点に。その後数的有利となるも最後までゴールを奪えず、2-2のドローに終わった。

この試合は右サイドバックとしてコナー・ブラッドリーが先発出場。67分にアレクサンダー=アーノルドと交代となったが、ピッチに入った途端にスタンドからは拍手と大きなブーイングが入り混じった声援が飛んだ。

今シーズン限りで自身が育ったリバプールを離れることを決断したアレクサンダー=アーノルド。移籍金を残さずにチームを去り、レアル・マドリー行きが噂される中で、この事態は想定もできたが、チームのタイトル獲得に貢献した選手への扱いとしては残念な部分もあった。

試合後、スロット監督はブーイングも受けたアレクサンダー=アーノルドについて言及。ファンが感情を示すことは自由だとしつつ、アレクサンダー=アーノルドを途中起用した理由を説明し、アレクサンダー=アーノルドを改めて称えた。

「この質問をしてきた人全員に、ヨーロッパで生活できることは特権だ。誰もが自分の意見を持ち、表現できる場所だと伝えた。今日もまさにその通りだった」

「何人かは不満を抱いていた。おそらく彼らの全員が、退団を快く思っていないだろう。ただ、ブーイングという形でそれを示してくれた人もいた。そして、拍手を送ってくれた人もいた」

「この件について言えることはただ1つ。選手たち、クラブ、そしてスタッフ、そしてサッカーの試合に勝つために一生懸命働いてくれた全ての人々に対して、私はそうする義務があるということだ」

「もし70分を終えて2-2で、コナー(・ブラッドリー)がプレーを続けられず、ワールドクラスのサイドバックがベンチにいるなら、彼を投入する。彼にとって大きな賛辞となるだろう」

「きっと彼の心の中で、どれほど複雑な感情が渦巻いていたか、皆さんもお分かりだろう。あんなパフォーマンスを見せてくれたからこそ、みんなも彼がワールドクラスのサイドバックだと思う理由が分かる」

「彼のおかげで、この試合は勝利にかなり近づいた。毎日懸命に練習しているロッカールームの選手たちのおかげでもある。私は勝利のために決断を下すという責任を負っている」