ファイナルラップ、GT300クラスのトップを走行していたRD SPORT(#61 SUBARU BRZ RD SPORT)に突如異変が発生。優勝まで残り半周という場面で、フロントから白煙を上げ、マシンはまさかのストップ。あと一歩で手が届く…

 ファイナルラップ、GT300クラスのトップを走行していたR&D SPORT(#61 SUBARU BRZ R&D SPORT)に突如異変が発生。優勝まで残り半周という場面で、フロントから白煙を上げ、マシンはまさかのストップ。あと一歩で手が届くはずだった勝利は、無情にも消え去った。

【映像】優勝目前で白煙…突如異変の劇的シーン

 9日放送の『笑って学べる!超GTぱーてぃ』で、「3時間レース」フォーマットのもと富士スピードウェイで開催されたスーパーGT 第2戦のGT300クラスで起きた悲劇がピックアップされた。

 トラブル続きだった2024年を乗り越え、新型BRZで挑む今季。スバルは好調な走りを見せ、D’station Racing(#777 Vantage GT3)のタイヤバーストや燃料不足といった不運にも助けられ、ついに悲願の優勝が目前に迫っていた。

 しかし、GT500クラスのTGR TEAM KeePer CERUMO(#38 CERUMO GR Supra)がフィニッシュラインを通過した状態で、レースは3時間が経過。スバルにとっては予想外のファイナルラップへ突入し、そこで待っていたのは、あまりに残酷な結末だった。300Rの立ち上がりでスバルは突如スローダウン。そこを怒涛の追い上げを魅せてた27番グリッドスタートのVELOREX(#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)がすかさず抜き去り、劇的な逆転優勝を飾ることとなった。

 誰も予想できなかった優勝目前での悪夢に、スバルのドライバー井口卓人はコース脇で項垂れ、ガレージで見守っていた相棒・山内英輝は号泣。『ぱーてぃちゃん』のすがちゃん最高No.1は「苦しい…」と絞り出し、信子は「見てらんない!」と叫んだ。視聴者からもコメント欄で「この1周がなければ…」「無慈悲すぎる」「時間よ止まってくれ」「こんなことって…」と嘆きの声が上がっていた。

 番組後半では、解説の脇阪寿一氏がこのドラマチックな展開を分析。TGR TEAM KeePer CERUMO 立川祐路 監督を横に「もう一周でトラブルが起きたら優勝を逃すかもしれない。もし後ろと10秒以上空いていたら、(3時間を経過させてフィニッシュして)そこをギリゴールにするというマインドが働く可能性があった。でも彼(立川監督)はそうしなかった。あそこで行ったが故にスバルはリタイアとなった。スバルのファンからすると、スバルが優勝できなかったのは『立川監督のせい』ですね(笑)。何周するかわからないが故に起こった3時間レースのドラマですね。GTはレースの神様がそういうことを起こすんですよ」と熱く語った。

(ABEMA『笑って学べる!超GTぱーてぃ』/(C)GTアソシエイション)