6回途中1失点の好投でPS初勝利「グッドジョブだった」 ドジャースのダルビッシュ有投手は9日(日本時間10日)、ダイヤモ…
6回途中1失点の好投でPS初勝利「グッドジョブだった」
ドジャースのダルビッシュ有投手は9日(日本時間10日)、ダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第3戦で5回0/3を2安打1失点7奪三振と好投し、ポストシーズン(PS)におけるキャリア初勝利を飾った。デスカルソのソロ弾で1点を返すのがやっとだったDバックスのトレイ・ロブロ監督は「彼はまたしてもグッドジョブ」「卓越したボール」と脱帽。試合は3-1でドジャースが勝利し、ナ・リーグ優勝決定シリーズに駒を進めた。
今後も守り抜く「日本の伝統」 アジア制覇の侍ジャパン社会人代表、勝因は守備力(侍ジャパン応援特設サイトへ)シリーズ2連敗で第3戦を迎えたDバックス。本拠地チェイス・フィールドの観衆4万8641人は、ダルビッシュの圧巻のピッチングに次第に声を失っていた。安打は初回のマルテのセーフティーバントと、5回のデスカルソのソロ弾のみ。その間、13打者連続をアウトを喫し、4回先頭のマルテから5回先頭のラムまで4者連続三振を喫する場面もあった。
ダルビッシュは6回の先頭打者ウォーカーを迎えたところで、6球目が内角高めに浮き、バットのグリップエンドに直撃。ダイヤモンドバックスは死球だとしてチャレンジするも、判定は覆らず。しかし、8球目の94マイル(約151キロ)が今度は頭部付近へ。ヘルメットに直撃し、ウォーカーは倒れ込んだ。頭部死球を与えたダルビッシュは、ここで降板。敵地のファンから大ブーイングを浴びながらマウンドを降りたが、ダイヤモンドバックスは結局崩し切れず、前田健太らドジャースリリーフ陣の前に沈黙を余儀なくされた。
「完全に似たような結果になってしまった。彼は(前回登板で)球数がかさんだ。あの時は3、4失点し、何回か失投もあった。しかし、彼はとても攻撃力の高いチームを抑えていた。そして、今日もまたしてもグッドジョブだった」
ダルビッシュの“速球攻め”に脱帽「我々に大きな困難を与えた」
ロブロ監督は試合後の記者会見で悔しさを押し殺し、脱帽した。前回、チェイス・フィールドでダルビッシュが先発したのは8月10日。実際には5回5安打2失点で勝利投手となっていたが、この日はさらなる好投を見せつけられた。
「彼はゲームプランを少し変えてきたし、それは多くの信頼に価する。彼はたくさんファストボールを投げてきた。我々が予想以上に鍵となる局面で重要な打者にファストボールを投げてきたんだ」
変化球だけではなく、ファストボールを中心にゴールドシュミットやJ・D・マルティネスといった相手の主軸を攻め立てたダルビッシュ。これはDバックス打撃陣にとっては予想外のゲームプランだったという。
「彼は自分のボールを信じていた。3種類のボールで仕留められた。卓越したボールを持っている。彼は今夜、我々に大きな困難を与えたんだ」
ダルビッシュの74球に敵将は脱帽するしかなかった。リーグ優勝決定シリーズでも、相手をねじ伏せるピッチングに期待したいところだ。(Full-Count編集部)