山陰初の女子硬式野球クラブチーム「島根フィルティーズ」が4月、誕生した。選手たちは島根県川本町の町民球場を拠点に、5月…
山陰初の女子硬式野球クラブチーム「島根フィルティーズ」が4月、誕生した。選手たちは島根県川本町の町民球場を拠点に、5月から始まる初の公式戦に向けて練習に励んでいる。
女子野球による地域活性化をめざす川本町が設立した。町は昨年、全日本女子野球連盟が認定する「女子野球タウン」にも選ばれている。全国でプレーしていた18~26歳の選手13人が移住して入団。監督には、元プロ野球選手で島根県大田市出身の森山一人さん(51)を迎えた。
4月12日には町内で、チーム誕生を記念したイベントや壮行試合があった。悠邑(ゆうゆう)ふるさと会館であったイベントには町民ら約400人が集まった。選手たちはスポットライトを浴びながら登場し、出身地や背番号、ポジションが紹介された。松江市出身で千葉県の社会人野球チームから加入した主将の恩田楓可さん(25)は「現役引退を決めていたが、女子野球で島根を盛り上げるために継続することを決意した」と抱負を語った。
イベントには丸山達也知事も駆けつけた。この日は大阪・関西万博の開会式だったが、「地元のみなさんがこれだけ力を結集していることに全くもって(感激し、)優先した」と話すと会場から大きな拍手がわいた。イベントに参加した町立川本小学校5年の相原杏さん(10)は「地元の女子野球チームを応援できるのが本当にうれしい」と話した。
町民球場であった壮行試合では、地元の島根中央高校女子硬式野球部と対戦し、快勝。チームを運営する一般社団法人「かわもと暮らし」が発表した観客数は約600人。森川和友理事長は「こんなに(球場に人が)詰めかけたのは見たことがない」。森山監督は「夏までにはしっかりしたチームに仕上げたい。田植えや芋掘りなどの地域貢献活動もし、この子たちが試合するんだなあと球場に来てもらえるのが一番」と語った。
チームは、中四国女子硬式野球連盟のルビー・リーグ3部に参戦し、1部への昇格をめざす。初の公式戦は5月3~5日に愛媛県である子規記念杯。ルビー・リーグの初戦は同25日に川本町民球場である。(高田純一)