【明治安田J1リーグ 第13節 FC東京VS清水エスパルス 2025年4月29日(火)13:09キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)■2シャドー左に「15歳逸材」起用も… FC東京は4月25日、国立競…

【明治安田J1リーグ 第13節 FC東京VS清水エスパルス 2025年4月29日(火)13:09キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)

■2シャドー左に「15歳逸材」起用も…

 FC東京は4月25日、国立競技場でガンバ大阪を相手に3-0で完勝。
 ゴールデンウイークに合わせた連戦日程となっており、中3日でこの試合を迎えた。
 一方の清水エスパルスは25・26日に試合がなく、中8日。サウジアラビアでACLEの集中開催が行われるため、横浜F・マリノスとの第12節を4月16日に前倒しで行ったためだ。
 そんな試合は序盤から清水のペースに。ワンタッチで前を向くことに積極的な清水に、東京がファウル覚悟で食らいつく、という構図で進行していった。
 東京は3バックの左に安斎颯馬、左ウイングバックに遠藤渓太、2シャドーの左に15歳の北原槙と、左サイドに積極さを担うことができる選手を並べた。
 しかし、前半はそこが思うように機能しない。互いに「フタ」となってしまい、追い越しや連動で攻撃の核となることはできなかった。
 東京の攻撃は、マルセロ・ヒアンへのシンプルなロングボールが頼みのパターンになりがちだったが、多くの決定機を作った。
 だが、先制ゴールを奪ったのは、清水だった。ペナルティエリア内でボールが流れると、クリアしようとした遠藤渓太よりも先に乾貴士がボールに触れ、足を蹴られる形でPKを獲得。
「先に触ってしまえば、引っかけられたり蹴られたり、何か起こるかなと思った」
 という乾の目論見通りに得た機会を、北川航也がきっちりと決め、清水がリードして前半を終えた。

■股抜きからの「技アリ」右足シュート

 後半も清水が主導権を握る。乾のクオリティをチーム全体で支えることで、中盤から前線にかけての崩しを成功させていく。
 一方の東京は、クロスを増やして同点を狙うが、3バックの両サイドがなかなか前線と絡めず、あとひと押しが生まれない。
 そして、79分に乾が試合を決定づけるゴールを決める。ボランチと最終ラインの間でボールを受けて前を向くと、縦を切ろうとした岡哲平の股を抜いてコースを作り、右足を振り抜いた。懸命に対応した岡に当たり、軌道が変わったシュートがネットを揺らし、2点差に。
「股を抜くイメージはできていた」
 と、またも乾が狙い通りに得点に辿り着いた。
 東京は佐藤恵允や俵積田晃太が持ち味の強引さを発揮して反撃を続けるが、清水はチーム全体が運動量で引けを取らずに対抗する。しっかりと守り切った清水が、完封勝利を収めた。
 清水はこれでリーグ3連勝。5位に浮上したチームは、次は国立競技場をチームカラーのオレンジに染める。

■試合結果
FC東京 0-2 清水エスパルス

■得点
45+1分 北川航也(清水)
79分 乾貴士(清水)

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