プレミアリーグ第34節、ボーンマスvsマンチェスター・ユナイテッドが27日にヴァイタリティ・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。 週明けにヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグのアスレティック・ビルバオ戦を控える14位のユナイテ…
プレミアリーグ第34節、ボーンマスvsマンチェスター・ユナイテッドが27日にヴァイタリティ・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。
週明けにヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグのアスレティック・ビルバオ戦を控える14位のユナイテッドは8位のボーンマスとのアウェイゲームに臨んだ。前節0-1でウォルバーハンプトンに敗れ、直近リーグでは1分け3敗の4戦未勝利と苦戦が続くアモリム監督は前節から先発5人を変更。負傷明けのショーやマグワイア、ドルグ、ブルーノ・フェルナンデスと主力を復帰させた。
立ち上がりから球際のバトルとともに主導権争いが続いていく。ともに相手の守備を崩し切るまでには至らないが、ボーンマスはワタラ、ユナイテッドはガルナチョとミドルレンジのシュートでチャンスを窺う。
そんななか、20分過ぎにはアダムスのガルナチョに対する両足気味のタックルがレッドカードの対象としてVARが介入。最終的にイエローカードの判定となったが、ややエアポケットのような形で集中力を欠いたアウェイチームに対して、ホームチームが隙を突いて先制に成功した。
23分、GKオナナからのリスタートを前から嵌めたボーンマスはスミスがドルグを潰してボール奪取。右の深い位置でクロスを入れると、ニアのエヴァニウソンが短くマイナスに落としたボールを前向きのセメンヨが左足シュートでニアを破った。
ミスからの失点でビハインドを負ったユナイテッド。30分を過ぎた辺りから自分たちのリズムでボールを動かし始めると、押し込む形を作り出す。そして、セットプレーの数が増えていくと、制空権を握るマグワイアが競ったこぼれを起点にボックス付近で足を振っていく。
徐々にゴールを匂わせ始めると、38分にはビッグチャンス。ブルーノ・フェルナンデスの背後を狙ったフィードに抜け出したガルナチョがボックス内でのGKとの一対一でループ気味のシュートを狙ったが、ここはGKケパの見事な反応にはじき出された。ハーフタイム直前にかけても攻勢を仕掛けたが、ガルナチョのミドルシュートは枠を捉え切れず。
ユナイテッドが盛り返したものの、ボーンマスの1点リードで折り返した後半。勢いを持って試合に入ったホームチームは46分、ペナルティアーク付近でクライファートの丁寧な落としに反応したセメンヨが再び左足の鋭いシュートを放つが、これはわずかに枠の左へ外れる。さらに、冷静にゲームを進めると、60分にはワタラがGKオナナとの駆け引きで意表を突く直接FKを右隅へ飛ばすが、これは惜しくもポストを叩いた。
後半も主導権を握り切れないユナイテッドは65分に3枚替えを敢行。マグワイア、メイヌー、カゼミロを下げてリンデロフ、マウント、ウガルテを投入。各自のプレータイムをコントロールしつつ、ゴールを目指していく。すると、この交代直後にはマズラウィに対して不可抗力ながら危険なタックルを見舞う形となったエヴァニウソンにオンフィールド・レビューの結果、レッドカードが掲示された。
これで数的優位を手にしたユナイテッドはマズラウィを下げてチド・オビを前線の枚数を増やして猛攻を仕掛けていく。その若武者は投入直後のシュートで早速ゴールへ迫ると、マウントやガルナチョも積極的に足を振ってゴールに迫っていく。
ただ、後半終盤を迎えて割り切って後ろを5枚にしてボーンマスの堅守を前に最後の一押しが足りない赤い悪魔。それでも、9分と長いアディショナルタイムが加えられると、土壇場で悩めるストライカーが決定的な仕事を果たした。
96分、波状攻撃から左サイドのショーがグラウンダーで送り込んだボールをウガルテがワンタッチシュート。これをゴール前のホイルンドが右足ワンタッチでコースを変えると、個のシュートがゴール左隅に決まった。
残り時間で逆転まで持っていくことはできなかったユナイテッドだったが、難敵相手のアウェイゲームでドローに持ち込んでリーグ連敗をストップ。悪くない形で週明けのアスレティック戦に臨むことになった。
ボーンマス 1-1 マンチェスター・ユナイテッド
【ボーンマス】
アントワン・セメンヨ(前23)
【マンチェスター・U】
ラスムス・ホイルンド(後51)