◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 3日目(26日)◇ザ・クラブatカールトンウッズ(テキサス州)◇6911yd(…
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 3日目(26日)◇ザ・クラブatカールトンウッズ(テキサス州)◇6911yd(パー72)
ボギーをたたいた直後の6番、グリーン右サイドの芝からボールが描く軌道が見えた。「入る気がして、イメージはめっちゃ出ていました」。西郷真央のウェッジでの3打目はスロープを伝ってカップに消えるチップイン。難解なピンポジションが続いたムービングデーのプレーに勢いが出た。
首位に1打差2位から出た最終組での一日も「緊張はまったくしなかった」と淡々とホールを進めた。「この時間に(夕方にかけて)回ると、すごく風も吹いてきて、タイミングによって向きが逆に変わったりするので難しかった」というコンディション。ティショットでフェアウェイをとらえ続け、チャンスをじっくり待つ。
スピンを十分に利かせた8番(パー5)のサードショットを、この日3つ目のバーディに繋げると、13番(パー5)では再びチップインバーディ。手前から転がした第4打が「最後、ひと押しで転がってくれた」と追い風にも助けられ、満面の笑みでガッツポーズした。
4バーディ、1ボギーの「69」。昨年カットラインに1打届かなかった試合で、3日続けてアンダーパーを並べた。通算9アンダーの首位に浮上。「結構タフなピンポジションが多かったんですけど、ショットがそこまで悪くなかった」と納得顔を浮かべる。「チャンスホールで(バーディを)獲れなかったのはもったいなかった。でもボギーをいっぱい打つプレーではなかったので、まずまずかなと思います」と54ホールを終えて冷静に自己評価した。
米ツアー1年目の昨季、7回のトップ10を記録して、日本勢では1990年の小林浩美以来となるルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。奇しくもトップで並び、あすの最終組でぶつかるユ・ヘラン(韓国)は一昨年の新人王だが、西郷は「自分の中ではいったん終わったこと。良い通過点になっていると思いますけど、いま気にすることはないです」と2年目も前を見続けてきた。
日本ツアー通算6勝。米国でまだ勝ったことがない。繰り返してきた悔しい思いがきっと糧になる。「(今週は)初日、2オーバーから耐えて、2アンダー(70)にして上がれたから今があると思う。あしたも辛いシチュエーションになったとしても、自分をしっかりコントロールしてやるべきことに集中したい」。昨年「エビアン選手権」を制した古江彩佳以来、日本人女子史上5人目のメジャー制覇へ。待ちに待った初優勝を最高のタイトルで飾る。(テキサス州ザ・ウッドランズ/桂川洋一)