大谷を“完封”したスキーンズ。その投球内容に賛辞が相次いだ。(C)Getty Images 凄まじい投球が異彩を放った。…

大谷を“完封”したスキーンズ。その投球内容に賛辞が相次いだ。(C)Getty Images
凄まじい投球が異彩を放った。
現地時間4月25日にドジャースタジアムで行われたドジャース戦に、パイレーツのポール・スキーンズが先発登板。6回1/3(108球)を投げ、被安打5、無失点、無四球、9奪三振の快投で3勝目を挙げた。
大谷翔平との対戦に加え、ドジャース先発であった山本由伸との“エース対決”が実現したとあって、日本のファンの間でも小さくない関心が登板。その檜舞台で怪童スキーンズは異次元の力を見せつけた。
最速99.7マイル(約160.5キロ)を記録した圧巻の投球にあって、とりわけ存在感を放ったのは、5回2死二塁のピンチで迎えた大谷とのこの日、3度目の対戦だった。
一打逆転のピンチという局面で球界屈指のスラッガーと対峙したスキーンズ。だが、クレバーに投げ進めた背番号30は、92.2マイル(約148.3キロ)の“スプリンカー”で大谷を追い込むと、フルカウントとなってから膝元にグッと沈み込むカーブで空振り三振に切って取った。
大谷を、そして強力ドジャース打線を“完封”したスキーンズ。全米にライブ中継された山本との投げ合いにも勝利した22歳の投球内容には、現地メディアも舌を巻く。パイレーツの地元紙『Pittsburgh Gazette』は「スキーンズは全く動じていなかった。満員の観客と、全国の視聴者の前で、彼は本領を発揮した」と強調。「オオタニ、ベッツ、フリーマンらが居並ぶドジャースを相手に、スプリンカー、カーブ、スイーパーで相手に無理なスイングを強いるなど、まさに最高のプレーを見せた」と贔屓球団のエースを絶賛した。
また、ドジャース側のメディアでも脱帽する。日々ありとあらゆるチーム情報を発信している『Dodger Blue』は「ヤマモトが試合を通してコントロール難と戦う中で、スキーンズは期待を裏切らなかった」と強調。直近3連敗と苦心するチーム状況を問題視しつつも、「4回にフリーマンが二塁打を放った以外は、ほとんどスキーンズを脅かすことはなかった」と振り返った。
ドジャース打線の不振ぶりを浮き彫りにしたスキーンズの好投。その内容は実に興味深いものがあった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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