偶然か、それぞれの直感が一致したのか。2025年「マスターズ」でコリン・モリカワがブレード型のテーラーメイド「TP S…

シャーピーで描いた線がユニーク フリートウッドの新パター(GolfWRX提供)

偶然か、それぞれの直感が一致したのか。2025年「マスターズ」でコリン・モリカワがブレード型のテーラーメイド「TP SOTO パター」を、トミー・フリートウッド(イングランド)もブレード型のテーラーメイド「トラスパター」を投入した。一方、マスターズ初制覇でグランドスラムを達成したロリー・マキロイ(北アイルランド)は、マレット型のテーラーメイド 「スパイダー ツアーX パター」を使用。今週「RBCヘリテージ」でモリカワとフリートウッドのバッグをのぞくと、マキロイの影響もあったのか、バージョン違いのスパイダーパターが入っていた。

GolfWRX.comはハーバータウンGLにて、週の始めに2人がスパイダーパターをテストする様子を目撃。ともに第1ラウンドではパターを変更し、モリカワはマレット型の「スパイダー ツアーV」を、フリートウッドはカスタム仕様のマレット型の「スパイダー ツアー」を選んだ。

テーラーメイドのパター担当ジェームズ・ホーリー氏は、水曜にGolfWRX.comに対して「(オーガスタナショナルの)グリーンはタフ。(フリートウッドとモリカワは)ボールが良く打てていたし、パットはまずまずだった。ただ、2人は今週新しいことを試したかったようだ」と話した。

フリートウッドはテストの結果、スパイダーXモデルを奇抜な見た目にしたプロトタイプパターを投入した。

最初にフリートウッドがテストしたのは、テーラーメイド スパイダー5K-ZTプロトタイプパター。アライメントのために、クラウンのフェース面側に細かいミーリング加工が施されている。ターゲットラインと平行になるようなものが欲しいというフリートウッドの要望から、ホーリー氏がシャーピー(油性マジック)で加えたものだ。

「最初はZTからテストしたが、それはクラウン前方にミーリングがあって、フリートウッドはそれを気に入っていた。彼はオレンジのラインが入った特別なボールを使っていて、このミーリングをボールに合わせて置くとちょうどいい。無地のショートスラントパターにシャーピーで私が線を描き加えたら、気に入ってくれた」(ホーリー氏)

フリートウッド自身も、プロトタイプパターについて語った。「ゼロトルクのリーディングエッジって見たことはあるかな。トップラインと同じように、エッジにも小さなミーリングが施されている。地面に置いてみると、アライメントを合わせるのが楽しかった。それでいくつかスパイダーでも試してみた。スコッティ(シェフラー)が持っていた、ローガンオルソンのパターのトップエッジにもミーリングがあったのを覚えているかな。まさにあれと同じコンセプト。ストライプがあるとアライメントが厚めになる。パターを置いてボールをラインに合わせれば、あとは打つだけ」。今季メジャー初戦を終えて、いまは多くの選手にとって“調整期間”。フリートウッドもそのひとりだ。

モリカワの新パター(GolfWRX提供)

モリカワの選んだスパイダー ツアーVパターは、ストロークを通じてフェースローテーションがしやすい設計となっており、ブレード型パターの機能性を再現しつつ、マレット型特有のフェース全体での寛容性の高さも併せ持っている。

ホーリーはGolfWRX.comに対して、モリカワのパターについても言及。「コリンはブレード型を使うので、前方重心を好む。だから今週スパイダーVを実戦で使うことになるだろう。スパイダーシリーズの中でも最も重心が前にあるモデルで、L字ネック、アライメント用のドットは彼が使うブレード型と同じ。アライメントもよくなっていて、フェースアングルも良いと気に入っていた」。

モリカワのパターのヘッドの仕上げは、テーラーメイドが「オイル缶仕上げ」呼ぶスタイル。三菱ケミカル ディアマナP-105グラファイトシャフトとスーパーストローク ツアー2.0グリップが装着されている。

それぞれユニークなパターを手に入れたモリカワとフリートウッド。「マスターズ」でのマキロイに続いて、試合で最高のパフォーマンスを見せてくれるかに注目だ。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)