第85回皐月賞(20日/GI、中山芝2000m)には、無敗で皐月賞戴冠を狙うクロワデュノール、同じく3戦3勝のエリキング、きさらぎ賞を制したサトノシャイニングなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「カラマティアノス」を取り上げる。
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■カラマティアノス
レイデオロ産駒と言えば、危い気性で人気先行の馬ばかり……。おそらく2歳戦などの早い時期のレースであれば、ほとんどの産駒がこれに当て嵌まってしまうだろう。しかし、少し時期をズラすと違う傾向が確認できる。そもそも、レイデオロというのは父キングカメハメハのイメージとは裏腹に母父シンボリクリスエスの特徴こそを色濃く受け継いでいる種牡馬。簡単な話が、軽いスピード系のミスタープロスペクター系ではなく、重くタフなロベルト系ということ。そんなタイプが軽さ重視の2歳戦で活躍するわけがないのだ。
しかし、そこから時を経てレースの質にタフさを求められる時期を迎えると、ようやく動き出す血脈。ある意味、成長力があるとも言える。そして、今まさに動き出しているのが同馬。
左へモタれる悪癖が緩和してくると内在する眠れるバネが騒ぎ出した。3歳となり体幹がシッカリとしてきたのだろう。あの進みの悪さが嘘のようだ。この中間は、右回りでの追い切りはスムーズ。最終追い切りはウッド5F65秒1(馬なり)と自己ベスト更新。メリハリの利いた動きを披露し、スズカコテキタイ(同日の京葉Sを予定)を1秒5追走し併入した。追えばいつでも弾けそうな雰囲気で、跳ぶと表現されるべき軽快さで弾むように動きまわれるようになり、まさに大化け。毎週のように格上古馬OPで遊べてしまうはずである。現状ならば心身共にGI奪取の資格は十分。侮るなかれ。
総合評価「S」
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