独特な動きを見せる大谷の打撃フォーム。(C)Getty Images いまや、対戦する誰もが慄く強打者へと進化した大谷翔…

独特な動きを見せる大谷の打撃フォーム。(C)Getty Images
いまや、対戦する誰もが慄く強打者へと進化した大谷翔平(ドジャース)。群雄割拠のメジャーリーグでも指折りのバッターへと昇華した30歳の日本人スラッガーには、百戦錬磨のレジェンドも舌を巻く。
【動画】圧巻アーチで見るプホルスがべた褒めした大谷翔平の「打法」
現地時間4月5日、MLB公式ネット局『MLB Network』の番組に出演したアルバート・プホルス氏は、現役時代にエンゼルスでチームメイトでもあった大谷について言及。「みんながああいう打ち方ができるものなのですか?」と問われ、大谷と打撃練習中に交わした会話を回想した。
「春季キャンプの2週目ぐらいに、バッティングケージの中で彼と話をした。彼は僕のスイング方法や、なぜつま先立ちで構えるのかを聞いてきた。私は怪我をする前にこうやって打っていたんだと説明した。そして、今、彼の打ち方を見ると、そういうのを取り入れている」
プホルスは球史に名を残した大打者の一人だ。現役時代には、歴代4位となる703本塁打を放ち、さらには通算3384安打を記録。米殿堂入りは間違いないとされる。
そんなレジェンドが何気なく送ったアドバイスを大谷は果敢に取り入れた。そして、自分の中で咀嚼し、納得のいく形へと変化させた。こうした吸収力の高さも彼の偉才たる所以なのかもしれない。
プホルスは、こうもコメントしている。
「彼は私の打ち方を参考にしているが、私に功績があるとは思えない。全ては会得したショウヘイの努力によるものだ。そして、スイングを含めて、あの打ち方は本当にユニークなスタイルだ。あれを162試合ずっと続けられる選手はいない。実際、私はすぐに疲れて、怪我もしていた」
レジェンドとの会話を覚醒に繋げた大谷。彼が稀有な経験から生み出した打法は、唯一無二のものだと言えそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「厳しいアウェーで発揮された」佐々木朗希が“偉大な投手”となる片鱗見せる メジャー初勝利ならずも「これからもっと良くなる」
【関連記事】「娘は、日本を離れたくないと泣いた」ド軍お祭り男の妻が改めて日本の思い出を振り返る 「なんて親切で清潔で思いやりがあるんだろう」
【関連記事】“投手・大谷”を「マイナーに送ることはできない」二刀流復帰プラン白紙も現地メディアは「待つ価値はある」