選手のミートポイントに合わせて芯の付近を規定内で太くしている魚雷バット。(C)Getty Images 注目度は高まる一…

選手のミートポイントに合わせて芯の付近を規定内で太くしている魚雷バット。(C)Getty Images
注目度は高まる一方だ。メジャーリーグの強打者たちが使用し始め、効果を発揮している“魚雷バット”だ。
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通常のそれよりも芯が太く、より手元に近い位置にある魚雷バットは、物理学の博士号を持つ現在マーリンズのフィールドコーディネーターを務めるアーロン・リーンハート氏が開発。ジャズ・チゾムJr.やポール・ゴールドシュミット、コディ・ベリンジャーなど複数選手が使用しているヤンキースが、開幕7戦で23発、長打率.621と絶大な効果を発揮し、メジャーリーグ内で従来のバットから変更する選手が増えている。
野球の本場で生まれた異形のアイテムは、各国球界でも使用を求める声が広まっている。マニー・マチャドやルイス・アラエス(ともにパドレス)らとスポンサー契約を締結しているメキシコのスポーツ用品会社『Overfly Sports』のアレハンドロ・ビジャレアル氏は、中南米の野球情報を発信している米メディア『Al Bat』で国内外から魚雷バットの発注が相次いでいる現状を報告。「すでにメキシコの選手たちとは150本以上の販売をした」と語った。
魚雷バットについて「野球史上最大の革命だ」と強調するビジャレアル氏は、使用を求める選手たちの輪は世界にも広まっていると断言。「すでに我々は韓国からも魚雷バットの発注が可能かを相談されている」とした。
米国内だけじゃなく、中南米、そしてアジアにも波及している魚雷バット。シーズン中に変える選手が出てくるかは不透明だが、近い将来にNPBでも導入を検討するバットマンが出てくる可能性はゼロではなさそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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