動画には入りきらなかった貴重な逸話 3月31日、パーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルにて配信された「月曜日もパテレ行き」第4回の放送に谷繁元信氏、里崎智也氏が出演。ゲストに攝津正氏を迎え、開幕カードを振り返った。配信には入り…

動画には入りきらなかった貴重な逸話

 3月31日、パーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルにて配信された「月曜日もパテレ行き」第4回の放送に谷繁元信氏、里崎智也氏が出演。ゲストに攝津正氏を迎え、開幕カードを振り返った。配信には入りきらなかった“こぼれ話”をお届けする。

 3月30日、みずほPayPayドームで行われたソフトバンク対ロッテで、珍事が起こった。同点で迎えた2死三塁の場面、杉山一樹投手が投じたワンバウンドの球が海野隆司捕手の防具の中へ。規定によりテイクワンベースとなったことで、3塁走者のホームインが認められ、これがロッテの決勝点となったのだ。

 この珍事をきっかけに、捕手の防具に注目が集まり、「月曜日もパテレ行き」配信内でも里崎氏が話題としてピックアップ。「僕は、絶対に(打球が)入らないようにぴったりつけていた」と里崎氏。谷繁氏も「少し(隙間を)あけて付けていた」と、防具の付け方に関するこだわりを明かす一幕があった。

 そこで、生配信後の谷繁氏に、現役時代の防具のこだわりと進化について聞いた。

 まず、現役時代の防具のこだわりをたずねると、「(防具を)軽くすると、素材が薄くなるから、球を弾かない分、(当たると)痛い。でも、それはチームのために我慢して、なるべく弾かないような、衝撃を吸収する防具をつくってもらっていました」と谷繁氏。「体は痛かったけれど、チームのために、ということを考えていた」のだそう。さらに、もう一つのこだわりとして「見た目がかっこいいこと」を挙げた。

 また、防具の進化については、「どんどん改良されていますね」と語る。

「僕がプロに入ったばかりの頃は、マスクを含め、キャッチャーの用具は重かったけれど、どんどん軽く、薄く、そして強くなっていったので、首の張りも減りました。あと、(昔の防具は)風通しが悪いから、汗をかくと臭い! でも、引退するころにはそんなことはなくなっていましたね」

 若手時代は、元横浜監督で恩師の大矢明彦氏から「これを使え」と渡された防具を使っていたという谷繁氏。非常に薄く、重い素材で、とても痛かったそうだが、防具に当てた球が大きく反発せず、真下に落とせるため、なんとか痛みに耐えながらプレーしていた当時の思い出を笑顔で振り返ってくれた。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)