キタサンブラック産駒のソールオリエンス(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)が、大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)で史上初の父仔制覇を狙う。 ソールオリエンスは父キタサンブラック、母スキア、母の父Motivatorの血統。父は17年の大阪杯など…

 キタサンブラック産駒のソールオリエンス(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)が、大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)で史上初の父仔制覇を狙う。

 ソールオリエンスは父キタサンブラック、母スキア、母の父Motivatorの血統。父は17年の大阪杯などGIを7勝した歴史的名馬。一方の母は11年の仏G3・フィユドレール賞の勝ち馬。半兄のヴァンドギャルドは20年の富士Sを制し、ドバイターフでは21年に2着、22年は3着に好走した。

 ここまで13戦3勝。デビューから3連勝で23年の皐月賞を制覇。しかし、その後はまさかの10連敗中だ。同年の日本ダービーが2着、菊花賞が3着、そして24年の宝塚記念が2着。GIで何度も好勝負を演じながら、勝利には手が届いていない。

 今回はGI昇格後では初となる大阪杯の父仔制覇がかかる。84年のグレード制導入以降、大阪杯の父仔制覇は13年のオルフェーヴル(当時GII)→20年のラッキーライラックの1組のみ。ともにGIでの父仔制覇となると、歴史が浅いこともあって一度もないのだ。ソールオリエンスはレース史に新たな1ページを加えることができるか。新コンビの松山弘平騎手とともに、待望の復活Vとなることを期待したい。