■残り12.6秒の5点差から挽回…最後はギディーのスーパーショット成功「このチームでここにいるみんなとやり遂げた特別な瞬間にな…
■残り12.6秒の5点差から挽回…最後はギディーのスーパーショット成功
「このチームでここにいるみんなとやり遂げた特別な瞬間になったね」
そう語ったのは、シカゴ・ブルズのジョシュ・ギディー。3月28日(現地時間27日、日付は以下同)にホームのユナイテッド・センターでロサンゼルス・レイカーズを迎えた一戦で、ブルズは驚異的な粘りの末に劇的勝利を飾った。
第4クォーター残り12.6秒。レイカーズのオースティン・リーブスがフリースロー2本を成功させたことで、ブルズは5点ビハインド(110-115)を背負うも、タイムアウト明けのポゼッションでニコラ・ブーチェビッチのパスからパトリック・ウィリアムズがコーナースリーを炸裂させて2点差に詰め寄る。
するとレブロン・ジェームズのスローインをギディーがスティールし、左ウイングからコービー・ホワイトが3ポイントシュートを放り込み、ブルズが残り6.1秒で逆転(116-115)に成功。
レイカーズはタイムアウト後、リーブスがレイアップを決めて残り3.3秒に再びリードを奪うも、ギディーが最後のポゼッションでハーフコート手前から放ったショットがブザービーターとなってリングへ吸い込まれ、最終スコア119-117で終止符を打った。
最終クォーター途中に13点差を追う劣勢を挽回して見事勝利したブルズでは、ホワイトが26得点9アシスト、ギディーが25得点14リバウンド11アシストのトリプルダブルに2スティール、ケビン・ハーターが21得点6リバウンド5アシストと3選手が20得点超え。
さらにブーチェビッチが14得点8リバウンド2ブロック、マタス・ブゼリスが12得点7リバウンド、ウィリアムズが11得点5リバウンド4アシスト、ザック・コリンズが10得点3リバウンドで続いた。
2月4日の3チーム間トレードでトップスコアラーのザック・ラビーンをサクラメント・キングスへ放出し、ハーターやコリンズらを獲得したブルズは、3月29日を終えてイースタン・カンファレンス9位の33勝40敗。
それでも、このチームはオールスターブレイク後に11勝7敗と勝ち越していて、3月に限定すればリーグ7位の9勝4敗と調子を上げている。
今シーズンからブルズでプレーするギディーはこう話す。
「僕らは先月からの6週間で、どこが相手であろうと倒せることを示してきた。自分たちのスタイルは、相手を疲れさせるんだと思う。僕らは走るから、相手に対して戻るようにプレッシャーをかけるんだ。特にベテランチームの多くは(すぐさま)戻らないし、トランジションのプレーを好まないんだ」
中2日のブルズに対し、レイカーズは27日のインディアナ・ペイサーズ戦をレブロンの決勝ティップインで劇的勝利したものの、2連戦の2日目に痛恨の逆転負けを喫することに。
現在ブルズを引っ張っているのはホワイトとギディー。2週連続で週間最優秀選手に選ばれたホワイトは球宴後に平均26.2得点4.2リバウンド4.4アシスト1.1スティール、ギディーが同22.8得点10.5リバウンド9.2アシスト1.6スティールを残している。
球宴後、リーグ2位のペース数(102.40/48分間におけるポゼッション数)を誇るブルズが、レギュラーシーズン残り9試合でどれだけ白星をつかむことができるか注目していきたい。
【動画】衝撃の結末となったレイカーズ対ブルズ戦の終盤をハイライトで!