競泳の世界選手権(7月、シンガポール)に向けた日本代表合宿が25日、都内で公開。男子平泳ぎで初の世界選手権に臨む深沢大和(東急)が取材に応じ「メダルの色にこだわって、渡辺(一平)さんと2人で切磋琢磨したい」と、高い目標を掲げた。 代表選考…
競泳の世界選手権(7月、シンガポール)に向けた日本代表合宿が25日、都内で公開。男子平泳ぎで初の世界選手権に臨む深沢大和(東急)が取材に応じ「メダルの色にこだわって、渡辺(一平)さんと2人で切磋琢磨したい」と、高い目標を掲げた。
代表選考を兼ねた日本選手権(23日閉幕、東京アクアティクスセンター)では100、200メートル2冠。昨年の世界短水路では200メートルで3位だったが、夏の代表は初めて。代表ジャージーには「かっこよくて、ワクワクしています」と白い歯をこぼした。昨年のパリ五輪代表選考は、派遣記録を切りながら3位で切符獲得ならず。雪辱し「結果を出す。チームを引っ張っていくという意識はすごくある」と、頼もしく語った。
オフの時間は、漫画を読んで過ごすことが多いという深沢。特に人気格闘漫画「刃牙(バキ)」シリーズが好きと言い、薦めてくれた高城直基コーチは「バキを読むだけで、2秒は速くなると言っていますね」という。お気に入りのキャラは「柴千春が好き」と、精神力が何よりの武器である喧嘩師という。「『けんかって何だ』『気合いと根性です』みたいな。かっこいいなと」。自身の競技にも通ずるメンタリティとし「根底にはそれ(気合いと根性)が。レースいく前は、そのメンタルでいっています」と語った。
今月、大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手が東京ドームでの阪神戦でバキのキャラクターであるビスケット・オリバをモチーフにしたポーズを披露。深沢も「アスリートは、みんな(バキが)バイブルなんだなと」と語り、報道陣を笑わせた。今季は、前半から積極的に攻めて最後まで耐えるスタイルで代表権を奪取。「読み始めて、僕もちょっとずつメンタルが強くなっている気がします」と言う深沢が、ど根性で世界の頂点に挑む。