(第97回選抜高校野球大会2回戦 第8日〈25日〉の見どころ。丸数字は試合順) (1)エナジックスポーツ(沖縄)―智弁和歌山 智弁和歌山の渡辺颯人を攻略するのは簡単ではない。1回戦を90球で完封。ストライク先行でテンポよく試合を作る。 エ…
(第97回選抜高校野球大会2回戦 第8日〈25日〉の見どころ。丸数字は試合順)
(1)エナジックスポーツ(沖縄)―智弁和歌山
智弁和歌山の渡辺颯人を攻略するのは簡単ではない。1回戦を90球で完封。ストライク先行でテンポよく試合を作る。
エナジックスポーツはその制球の良さを利用し、得意のヒットエンドランなどを絡めて好機を広げたい。1回戦で4安打のイーマン琉海がキーパーソン。先制して強打の智弁打線を焦らせることができれば、1回戦で完封した久高颯の低めを丁寧につく投球が生きる。
(2)早稲田実(東京)―聖光学院(福島)
早稲田実の左腕・中村心大が勢いに乗っている。もともと直球が力強い投手だったが、昨夏の全国選手権から変化球の巧みさに磨きがかかり、1回戦で高松商に8回1失点の好投。打っては4打数4安打3打点と大活躍だった。
対する聖光学院の打線は右打者が多い。ボールになる変化球を見極め、甘い直球に絞って対応したい。1回戦で好投した左腕・大嶋哲平が粘って、小差の展開に持ち込めば、勝機が見える。
(3)浦和実(埼玉)―東海大札幌
浦和実の軟投派左腕・石戸颯汰を東海大札幌打線がどう攻略するかがポイントになる。
石戸は1回戦で、先発に右打者7人を並べた滋賀学園を115球で完封した。直球は速くても120キロ台ながら、時折交える大きなカーブを効果的に使って、各打者のタイミングを崩していた。
東海大札幌は低めは捨てて、ベルトより高めのボールだけを強く振りぬけるか。走者を置いた場面で、右打者の4番・太田勝馬に回したい。1回戦で5失策と乱れた守備を修正できないようだと、厳しい試合になる。