シーホース三河は3月22日(土)、3月23日(日)、天皇杯王者・琉球ゴールデンキングスと対戦した。Game1、序盤から琉球にインサイドを強調されリードを許す展開に。2Qに逆転するが、その後は琉球のインサイド・アウトサイドからの得点を止めら…

 シーホース三河は3月22日(土)、3月23日(日)、天皇杯王者・琉球ゴールデンキングスと対戦した。

Game1、序盤から琉球にインサイドを強調されリードを許す展開に。2Qに逆転するが、その後は琉球のインサイド・アウトサイドからの得点を止められず、CS出場に向けて悔しい敗戦となった。

迎えたGame2。レイマンの欠場に加えて、1Qでガードナー、オーガストがファウルトラブルになる苦しい状況に。それでもアグレッシブなディフェンスから流れを掴み、一時は4点差に迫まったが、天皇杯王者に押し切られ、同一カード連敗を喫した。

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―試合結果―
2025年3月22日(土)
三河 ● 67 – 80 〇 琉球
(三河通算成績 29勝14敗)

1Q 三河 14–17 琉球

琉球のインサイドに苦しむがタイムアウトで修正を図る

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

琉球#14岸本、#34小野寺の連続得点で0-7のランと苦しい立ち上がりとなるが、#13須田が3Pシュートで応戦すると、#19西田(優)がセカンドチャンスで加点するなど泥臭いプレーで琉球に食らいつく。

インサイドを起点にする琉球に対して、#54ガードナーもインサイドで強さを発揮。#7長野もタイトなディフェンスで琉球のミスを誘発すると、激しいリバウンド合戦を#54ガードナーが制し、徐々にリズムを取り戻す。

残り2分半には#7長野、#32シェーファーのパスワークから、#54ガードナーが3Pシュートを射抜くも、琉球#10荒川に3Pシュートを返上されあと一歩が届かない。

三河のタイムアウト明け、華麗なボールムーブから#0オーガストの豪快なダンクが炸裂すると、#7長野が技ありのフローターを沈め14-15と1点差に詰め寄る。

直後に琉球#45クーリーのインサイドで反撃されるが、ラストプレーで#27石井が狙い澄ましたスティールでボールを奪い取り、琉球に得点を与えず1Qを終える。

2Q 三河 33–39 琉球 (三河 19–22 琉球)

一時は逆転するが琉球の連続3Pシュートで再び突き放される

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#27石井、#32シェーファー。

インサイドを強調する琉球に対して全員でリバウンドに参加し、琉球にセカンドチャンスを与えない。

琉球#53カークにゴール下で得点されるが、#18角野が3Pシュートと強気のドライブで対抗。さらには#19西田(優)が3Pシュート、#54ガードナーがインサイドアタックで加勢し1点差に詰め寄る。

オフィシャルタイムアウト明けも勢い衰えず、#54ガードナーがパワープレーで得点すると、ディフェンスではブロックショットで琉球のオフェンスを停滞させる。残り3分半には#19西田(優)がバックコートからディフェンスを抜き去り、28-27と逆転に成功する。

琉球のタイムアウト明け、琉球#14岸本の連続3Pシュートを中心に一挙12得点を稼がれ再逆転を許すが、#0オーガスト、#54ガードナーが5本のフリースローを確実に決め切り、33-39でハーフタイムに突入する。

3Q 三河 46–63 琉球 (三河 13–24 琉球)

ガードナーが個人通算12,000得点を達成

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

琉球のタイトなディフェンスの前に約2分半、スコアが停滞。琉球#4ローに連続7得点を与え、33-46と再び二桁点差に押し戻される。

開始2分半、#11久保田が冷静にジャンプシュートを沈めスコアを動かすと、#19西田(優)も個人技で打開を図り得点を積み重ねる。琉球のプレッシャーディフェンスに対して、#13須田がタフなジャンプシュートをねじ込むが、直後に琉球#18脇に3Pシュートを決め返され流れを掴みきれない。

残り4分、#7長野と#27石井を投入して修正を図ると、#7長野がアグレッシブなディフェンスからボールダイブを見せチームを盛り上げる。さらには#27石井との連携から#54ガードナーが個人通算12,000得点の快挙を達成する。

しかし、琉球のアップテンポなオフェンスを止められず、琉球#12アルマに連続してダンクを叩き込まれ46-63とリードを拡大され4Qを迎える。

4Q 三河 67–80 琉球 (三河 21–17 琉球)

積極的なディフェンスで巻き返しを図るも逆転には至らず

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#19西田(優)、#27石井。

#7長野がディフェンスを引きつけ、#0オーガストの得点をお膳立てすると、#19西田(優)がセカンドチャンスをものにして反撃の狼煙を上げる。

琉球のタイムアウト明けも、#7長野が足を使ったディフェンスを継続し琉球のターンオーバーを誘発。開始2分半には#0オーガストのスクリーンを巧みに使った#27石井が3Pシュートを突き刺し53-63と徐々に点差を縮める。

大青援の後押しを受けながら、#7長野と#0オーガストのホットラインで得点する中、琉球も#10荒川の3Pシュートで食い下がり両者一歩も引かぬ展開に。その後も積極的にディフェンスで仕掛けるが、琉球#12アルマのオフェンスを止められず、60-75と再びリードを拡大される。

残り1分半、#32シェーファーとの2メンゲームから#11久保田が3Pシュートを沈めると、強固なディフェンスで24秒バイオレーションを誘発するなど、最後まで戦い抜くも逆転には至らず、最終スコア67-80で悔しい敗戦となった。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

オフェンスは、少しスローだったかなと思っています。ディフェンス面では一体感が欠けている部分があったと思っています。

一方琉球さんは、フィジカルですし長い期間を過ごしている選手たちも多いですし、今シーズンも多くの試合を経験しており、まとまっているチームだなと感じました。

自分たちはオフェンスでより目的を持ってしっかりプレーをすること、ディフェンス面ではよりハードに戦わなければならないです。

―試合結果―
2025年3月23日(日)
三河 ● 76 – 85 〇 琉球
(三河通算成績 29勝15敗)

1Q 三河 16–14 琉球

序盤からエナジー全開で戦い、リードする展開に

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

前日の課題であったディフェンスとリバウンドをハードワークし、#54ガードナーのリバウンドで先制する。琉球#34小野寺に3Pシュートを決められるが、#54ガードナーが3Pシュートでお返し。さらに#11久保田のスティールから#19西田(優)がファストブレイクを繰り出してバスケットカウントを獲得するなど、序盤から全員が攻め気を見せる。

#10レイマンの欠場により外国籍選手1人の時間帯が長くなる中、早々に#0オーガストと#54ガードナーが個人ファウル2つとなるが、機動力を活かしたディフェンスで24秒バイオレーションを誘発するなど全員で我慢強く戦い続ける。

琉球#4ローの連続得点で10-10の同点とされるが、#54ガードナーとのピックアンドロールから#11久保田が勝ち越し。#19西田(優)も強気のアタックから得点につなげてリードを広げる。琉球#53カークの連続得点で残り1分に再度追いつかれるが、#7長野がインサイドを切り裂き、16-14と2点リードで1Qを終える。

 

2Q 三河 35–42 琉球 (三河 19–28 琉球)

長野の連続3Pシュートでリードするが、琉球の高さに苦戦して逆転を許す

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#27石井、#32シェーファー。

開始早々、琉球#12アルマの3Pシュートで逆転されるが、#32シェーファーがカットインでバスケットカウントを獲得し、すぐにリードを奪い返す。

#7長野がルーズボールに飛び込むハッスルプレーで“長野フェスティバル“の開催を宣言すると、立て続けに3Pシュートを射抜いて25-17とリードを広げる。

タイムアウトで立て直した琉球#45クーリーにインサイドで強さを発揮されるも、#32シェーファーの合わせで対抗。琉球#4ローの得点で27-27の同点でオフィシャルタイムアウトを迎える。

琉球#4ローのアタック、#18脇の3Pシュートで再逆転され、さらに琉球#4ロー、#14岸本の連続3Pシュートで突き放されるが、#54ガードナーがアタック、3Pシュートの連続得点で渡り合う。

高さを強調する琉球に苦戦しながらも、#0オーガストがインサイドで身体を張り、7点差で試合を折り返す。

3Q 三河 57–66 琉球 (三河 22–24 琉球)

12点のビハインドを背負うが、粘り強く食い下がる

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

#19西田(優)と#0オーガストのアリウープ、#13須田のキックアウトから#54ガードナーが3Pシュートと、チームでボールをシェアしながら得点を重ねて4点差に追い上げる。

追い上げムードの中、エース#19西田(優)が負傷でベンチに退くアクシデント。

琉球#53カークに得点を重ねられ、開始4分に琉球#4ローの3Pシュートで42-54と12点のビハインドを背負うが、#11久保田のドライブ、#54ガードナーの3Pシュートで対抗。4000人超の観客が“大青援“で選手の背中を押すと、#11久保田と#27石井がドライブでインサイドをこじ開けて7点差に詰め寄る。

しかし残り3分半、#54ガードナーの個人ファウルが4つになる苦しい状況に。琉球#12アルマに連続得点を挙げられて点差を再び12点に広げられる。#7長野、#18角野の連続3Pシュートで食い下がり、57–66の9点ビハインドで最終Qへつないだ。

 

4Q 三河 76–85 琉球 (三河 19–19 琉球)

最後までアリーナ一丸で戦うが、追撃及ばず2連敗

スタートは、#7長野、#18角野、#27石井、#32シェーファー、#54ガードナー。

#18角野のカットインで先制するが、開始1分半に#54ガードナーがファウルアウトに。それでも粘り強いディフェンスで踏みとどまり、ファストブレイクから#0オーガストが加点して2ポゼッション差に迫る。

その後も#27石井を中心にアグレッシブなディフェンスで相手のミスを誘発し、開始2分に#32シェーファーの合わせで4点差に。琉球は#12アルマの3Pシュートで持ち直すが、三河も#27石井のアシストで#0オーガストがダンクを叩き込んで譲らない。

ビッグラインナップを敷く琉球に、#4ローの連続得点で残り3分に12点差を作られるが、#11久保田のドライブ、スティールから#32シェーファーがゴール下を決めて食らいつく。

その後もオールコートディフェンスでターンオーバーを誘い、ブースターディフェンスで琉球#14岸本のフリースローを落とさせるなど、最後の最後までアリーナ一丸で勝利への執着心を見せるが、反撃及ばず。76-85で敗戦。天皇杯王者に力の差を見せつけられた。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

今日のゲームに関してはハードにプレーをしたと思っていますし、現状持っているものは出し切ることができました。

言い訳をするつもりはありませんが、怪我人がいたり選手が足りていない状況で、昨日とは違っていいゲームができたと思っています。

その中で、一体感・努力・エナジーを持ってプレーするということを今日のようにこれからもしていかなければならないと思っています。

今日のゲームでそういうことをできたことを踏まえて、先に繋げることのできる試合だったと思います。

 

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