「ONE」(23日、さいたまスーパーアリーナ) K-1元3階級王者・武尊(33)が元ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(27)=タイ=とキックボクシングルールで対戦し、1回1分20秒KO負けに終わった。これでプロ通…
「ONE」(23日、さいたまスーパーアリーナ)
K-1元3階級王者・武尊(33)が元ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(27)=タイ=とキックボクシングルールで対戦し、1回1分20秒KO負けに終わった。これでプロ通算44勝5敗。開始直後は近距離からローキックの蹴り合いでけん制し合ったが、ロッタンが一気に距離を詰めて左フックを打つと、武尊はぐらつき後退。さらに続けて強烈な左フックを被弾し、武尊はロープにもたれかかりながらも崩れ落ちてダウン。なかなか立ち上がれず、カウント終盤に立ち上がったものの、ダメージは大きくレフェリーは10カウントを数えた。
大一番を制したロッタンは「1ラウンド目からKOできるとは考えてなかったが、KOしたいと考えていた。武尊選手と戦うためにあらゆる準備をしてきた。左も出せたら出そうと思っていたが、1ラウンド目から出せるとは思わなかった」と振り返った。
武尊との頂上決戦については「武尊選手がONEに参戦した時からずっと見てきた。元K-1王者で、諦めない姿勢は素晴らしいベストファイターだと思う。もっと長く試合をしたいと考えていて、1、2ラウンドはボックスで打ち合う試合を見せたいと思っていたが、自分のパンチがこんなにも効くのか、こんなにも強烈なのかと驚いている」と声を弾ませた。
ONEのチャトリCEOは、武尊とロッタンの再戦の可能性について、「もちろんある。なぜかわからないが、以前からなんとなく武尊とロッタンの試合は1回で終わらないと思っていた。武尊も(また)試合をしたいと言っているし、ロッタンもベルトを求めている。もう一度打ち合わないといけない」と考えを明かした。武尊への今後のオファーについても前向きで、「このようなハイレベルな試合になると一瞬で結果が変わる。ロッタンのようにパワフルな選手だとなおさら。今回はどちらかがKOされるのは必然だった。武尊とも裏で話したが、彼は戦いを続けたいと言っていたし、ONEの王者を狙っていると言っていた」と、明かした。