8大会連続のW杯出場権を獲得したサッカー日本代表は23日、2026年北中米W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(25日・埼玉)に向けて千葉市内で全体練習を行った。練習後に、GK谷晃生(町田)が報道陣の取材に応じた。 最終予選はGK鈴木彩艶…

 8大会連続のW杯出場権を獲得したサッカー日本代表は23日、2026年北中米W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(25日・埼玉)に向けて千葉市内で全体練習を行った。練習後に、GK谷晃生(町田)が報道陣の取材に応じた。

 最終予選はGK鈴木彩艶が全7試合に先発し、2失点のみと活躍を続けている。あと一戦を無失点に抑えれば、前回のカタールW杯最終予選でGK権田修一が記録した最多無失点試合「6」にも並ぶ。

 一方、谷はここまで出場機会がない。しかし、谷は「素晴らしいパフォーマンスを見せている」と鈴木をたたえた。「僕らが控えに回ったらその分支えるというのは、アンダー世代からずっとやってきた。ライバルでもあり、支え合う(関係)。同じポジションの選手として支え合うのは、この3人に選ばれている以上、どんな時でも必要」。W杯を決めた直後にはGK大迫敬介と共に真っ先に鈴木の下へ駆け寄っており、東京五輪から共闘する盟友に敬意を示した。

 しかし、決して白旗を揚げたわけではない。「いつ来てもいい準備とチームへのアプローチは常にし続けている。いつチャンスが巡ってきても、自分の出せるものを(出し)、チームにいい影響をもたらし、勝利に貢献できる自信を持って臨める」と、出場機会を虎視たんたんと狙っている。昨季はJ1最多の無失点試合数(17回)を記録するなど、実力は折り紙付き。「常日頃から守備範囲は意識している。もちろんシュートストップはゴールキーパーにおいて最重要なこと。ただ、それ以上に広い範囲を守れるっていうところが自分のストロング」。3年前、カタールW杯を決めた直後のベトナム戦では先発が9人が入れ替わった。国内屈指の守護神は、静かに出番を待つ。