◆競泳 日本選手権最終日(23日、東京アクアティクスセンター) 男子1500メートル自由形で大阪・四條畷学園高2年の17歳、今福和志(枚方SS)が14分50秒18の日本記録を樹立。山本耕平が2014年に出した記録(14分54秒80)を11年…

◆競泳 日本選手権最終日(23日、東京アクアティクスセンター)

 男子1500メートル自由形で大阪・四條畷学園高2年の17歳、今福和志(枚方SS)が14分50秒18の日本記録を樹立。山本耕平が2014年に出した記録(14分54秒80)を11年ぶりに4秒62塗り替えて日本代表に内定し、「死ぬほど練習して、たくさんの人に支えてもらった。自分の力だけでは絶対にとれない場所まで来られた」と笑顔がはじけた。

 2位に約20秒差つける圧勝だった。日本記録更新は今大会の目標の一つでもあり、「とにかく前半から行って、後半に耐える。そしてラスト50メートルは誰かと勝負して競り勝った時のスピードを思い出して泳ぐ」とレースプランを立て、見事遂行。「周りが見えなくなって、自分と勝負できた」と“ゾーン”に入り、目標達成した。

 自身でも強みに挙げる驚異のスタミナは、「長い練習の日は3000メートル3本、100メートル10本の合計1万メートルを超えることもあります」という抜群の練習量にある。今大会では同種目の日本新に加え、400メートル自由形との2種で世界水泳内定も、「これからもっと、何回も日本記録を刻んでいかないといけないので、ここで満足はしていられません。今回のご褒美はなしです」ときっぱり。注目株は、まだまだ高みを目指し続ける。