レスリングと相撲、トランポリン。静岡県焼津市の小学4年渡辺ひかりさん(10)はスポーツで「三刀流」をこなす。レスリングは全国優勝、相撲は全国2位、トランポリンは県2位の好成績をあげた。将来はレスリングと相撲で日本代表をめざす。 「ひかり、…
レスリングと相撲、トランポリン。静岡県焼津市の小学4年渡辺ひかりさん(10)はスポーツで「三刀流」をこなす。レスリングは全国優勝、相撲は全国2位、トランポリンは県2位の好成績をあげた。将来はレスリングと相撲で日本代表をめざす。
「ひかり、いけっ」「もっと低く」。15日夜、藤枝市内のレスリング練習場。未就学児から中学までの子どもたちがスパーリングに汗を流す。身長144センチ、体重34キロのひかりさんは、上の学年や男児を相手にタックルや回転技をしていた。ひかりさんを3歳ごろから指導する焼津ジュニアレスリングスクールの寺尾仁秀さん(72)は「練習熱心で素直。三刀流をこなすだけあって、運動能力も高い。レスリングで将来、日本代表になる可能性はある」と期待する。
水分補給するほかは約2時間半にわたって動き続けた。ひかりさんは「今日はタックルは思うようにできなかったけど、相手を押し込むことはできた」と笑顔を見せた。
同時に複数の競技をこなすマルチスポーツは、身体機能を高めるだけでなくけがの防止にもつながるとして推奨される。父隼人さん(42)は「3競技で鍛えられる筋肉も違い、結果として足腰や体幹の強化につながる。たくさん大会に出場して大舞台を経験することで、緊張感を克服できメンタル面でも成長している」と効果を強調する。
1週間のうち4日はレスリング、相撲とトランポリンは1日ずつ。残り1日も自宅で隼人さんが設置したつり輪や、手作りの跳び箱でトレーニングをする。ひかりさんは「スマホの動画も好きだけど、色々なスポーツで忙しくしているのが好き。練習で怒られるとムカッとするけど、試合で勝つためだから頑張りたい」と話している。(林国広)