◇米国男子◇バルスパー選手権 2日目(21日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)星野陸也は通算3オーバー79位で出場3試合ぶりとなる今季4度目の予選落ちを喫した。上がり3連続を含め、全…

1打及ばず3試合ぶりの予選落ち※撮影は練習日

◇米国男子◇バルスパー選手権 2日目(21日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)

星野陸也は通算3オーバー79位で出場3試合ぶりとなる今季4度目の予選落ちを喫した。上がり3連続を含め、全て後半だった4つのボギーが響く「72」で通算3オーバー79位。カットラインに1打及ばなかった。

朝に持ち越した第1ラウンドの18番でティショットを右に大きく曲げながらパーセーブ。すぐに向かった第2ラウンドでも11番(パー5)から2連続バーディを奪った。この日2度目の18番もガードバンカーから寄せワンのパーで切り抜け、1番(パー5)でウェッジショットをピンそばに絡めて3個目のバーディ。一時はトータルでアンダーパーまでスコアを伸ばし、上位争いも見えるポジションから後退した。

3番でフェアウェイからのセカンドが大きく右の林へ。「シャンクしました」という一打から喫した最初のボギーが流れを変えたわけではないという。「やっぱり、ショットがダメっすね…。キレが良くないです、ずーっと」。スコアを伸ばしていた時も、さかのぼれば新天地でのシーズン開幕から決して自分の中でしっくりは来ていない。

「言い訳になってしまうから…」と本人は首を横に振ってプライドをにじませるものの、昨年4月に気胸を発症して緊急搬送され、離脱を強いられた後からショットの感覚を取り戻そうと必死だ。今週ティショットでも多用していた、大きく右に出してからきついフックをかけているボールは、必ずしも星野が打ちたいドローではないように映る。

昨年2月「カタールマスターズ」で優勝するなど、DPワールドツアー(欧州ツアー)で年間ポイントレースのトップ争いを演じていた時のように、右に切られたピンに対しても右ラフからドローをかけて攻めていくアグレッシブさを発揮できるようになれば…。クラブはもちろん、グリップの微調整も繰り返し、惜しいフィーリングが出ることもあったが、それまで。戻すことよりも、自分の中にある打ち方のレパートリーを頼ることを視野に入れる。

最高峰のフィールドで生き残っていくためには、出場できる目の前の試合で結果を残していくしかない。「思い切って、いろいろ試してみようかなと思います」。欧州で昇格レースを勝ち抜き、たくましくなったメンタルも現状を打破する助けとなるはずだ。(フロリダ州パームハーバー/亀山泰宏)