<第97回選抜高校野球大会:二松学舎大付3-2柳ケ浦>◇18日◇1回戦◇甲子園 二松学舎大付(東京)が少ないチャンスをものにして、柳ケ浦(大分)に勝利。東京勢としては70年の日大三以来、55年ぶりの開幕戦勝利となった。 4回無死二、三塁から…
<第97回選抜高校野球大会:二松学舎大付3-2柳ケ浦>◇18日◇1回戦◇甲子園
二松学舎大付(東京)が少ないチャンスをものにして、柳ケ浦(大分)に勝利。東京勢としては70年の日大三以来、55年ぶりの開幕戦勝利となった。
4回無死二、三塁から土屋 慶太内野手(3年)の犠飛で1点を先制。無死一塁から、バントではなくヒットエンドランの強行策を選んだ結果での先制点だった。
その後、5回に同点とされたが、6回に1番の入山 唯斗内野手(3年)が左越えの適時二塁打を放って1点勝ち越しに成功した。5回の守備で自らの悪送球で同点に追いつかれていただけに、まさに「汚名返上」の一打にもなった。「相手はなかなか切れのあるストレートを投げていました。インコースを張っていてその通りに打つことができました」と試合後も声を弾ませた。
先発の河内 紬投手(3年)が4回までパーフェクト投球。チェンジアップを駆使し、緩急をつけた投球で、7.0回を1失点(自責0)に抑え、柳ケ浦打線を翻弄した。8回途中からは及川 翔伍投手(3年)がマウンドに上がってリードを守り切った。
2002年からセンバツでは5大会連続して初戦敗退していたが、現監督の市原投手を擁して準優勝した1982年以来、43年ぶりに勝利。市原監督も「やはり甲子園で1勝を挙げるのは本当に難しいと感じました」とナインの頑張りに目を細めていた。この白星は、この日ナイターで開幕を迎えるメジャー・カブスで活躍するOBの鈴木 誠也外野手へのエールにもなった。
柳ケ浦は1990年以来、35年ぶりのセンバツ白星はならなかったが、9回に1点を返すなど粘りを見せて、夏への自信を胸に刻んだ。