◆大相撲 ▽春場所8日目(16日・エディオンアリーナ大阪) 右のかち上げが、35歳の高安に金星をもたらした。豊昇龍も低く当たって右から突き放そうとしたが、高安に軍配が上がり、懐に入れなかった。得意の左四つになって右から絞り上げた。豊昇龍は引…
◆大相撲 ▽春場所8日目(16日・エディオンアリーナ大阪)
右のかち上げが、35歳の高安に金星をもたらした。豊昇龍も低く当たって右から突き放そうとしたが、高安に軍配が上がり、懐に入れなかった。得意の左四つになって右から絞り上げた。豊昇龍は引いてなんとか振りほどいたが、高安の圧力に負けて、再び引いたところを押し倒されてしまった。
前日もコラムで書いたが、自在な攻めと動く体が見事なコラボレーションになっている。今場所は細かい突っ張りもあれば、力強い大きな突っ張りもある。組んでも自分から攻めて活路を見いだしている。これまで称賛の言葉を並べたが、腰痛という時限爆弾が隠れていることも忘れてはいけない。
新横綱の3敗は正直、負けすぎだ。中日までなら2敗が許容範囲といえる。もう負けられないのは当然。それが横綱の責務だ。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)