大相撲春場所は中日8日目を迎え、岩内町出身の西前頭4枚目・一山本(31)=放駒=は、東大関・大の里(24)=二所ノ関=にはたき込みで敗れた。 大関初挑戦の取組は真正面から当たり、すぐに引いて土俵際に追い詰められた。だが今度は相手が引き、一…

 大相撲春場所は中日8日目を迎え、岩内町出身の西前頭4枚目・一山本(31)=放駒=は、東大関・大の里(24)=二所ノ関=にはたき込みで敗れた。

 大関初挑戦の取組は真正面から当たり、すぐに引いて土俵際に追い詰められた。だが今度は相手が引き、一気に押し込もうとしたが、体勢が崩れ、はたき込まれた。砂まみれになり、「残して前に出たところは良かったけど、足が出なかった」と悔しがった。それでも「最後の最後で引かせて相撲を取ろうと思い、前に出た。進歩はしてるかな」と敗戦から手応えを見いだした。

 自己最高位で臨んだ今場所は初日に4場所ぶりの黒星発進。その後は連敗こそないものの、中日を迎えて4勝4敗で星は五分に。17日の相手は横綱・豊昇龍(25)=立浪=。横綱初挑戦へ「明日は頑張ります! あっ、『明日も頑張ります』ですね」と快活に話した。3場所連続の勝ち越しへ後半戦も粘り強く戦う。