◇大阪・関西万博開催記念 ＡＣＮ ＥＸＰＯ ＥＫＩＤＥＮ ２０２５（エキスポ駅伝、１６日、大阪・吹田市万博記念公園スタート～大阪市夢洲周辺ゴール＝７区間５４・５キロ） 元日の全日本実業団駅伝（ニューイヤー駅伝）で３位だったトヨタ自動車が１区…
◇大阪・関西万博開催記念 ＡＣＮ ＥＸＰＯ ＥＫＩＤＥＮ ２０２５（エキスポ駅伝、１６日、大阪・吹田市万博記念公園スタート～大阪市夢洲周辺ゴール＝７区間５４・５キロ）
元日の全日本実業団駅伝（ニューイヤー駅伝）で３位だったトヨタ自動車が１区から首位を譲らず、２時間３２分４８秒で完全優勝した。エース区間の３区（１２・５キロ）でハーフマラソン日本記録（５９分２７秒）保持者の太田智樹（２７）が区間賞の快走で勝負を決めた。２位は富士通。２４年度の学生駅伝２冠の国学院大が３位。今年の箱根駅伝を制した青学大は７位だった。（雨、気温１０・６度、湿度７４％、北東の風１・５メートル＝午前９時スタート時）
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実業団と大学のトップチームが参加した画期的なレースは、今年のニューイヤー駅伝２位のホンダが欠場した。同優勝の旭化成は直前で出場を辞退。大会前、青学大の原晋監督（５８）は「こんな画期的な駅伝になぜ出ない？」などと実業団に対して攻撃的なコメントを連発していた。
選手が４０人以上いる大学に対し、実業団は少数精鋭。旭化成は２２人、ホンダは１５人しか選手がいない。日程面で参戦が難しいことは確かだが、それはトヨタ自動車（選手２１人）も同じ。実はトヨタ自動車関係者は「完璧に勝って原監督をおとなしくさせたい」と話していた。宣言通りの完全Ｖは見事だった。
来年以降の開催は未定。原監督は「陸上界を盛り上げるためにあえて過激なことを言いましたが、挑発に乗ってくれたトヨタさんには感謝したい。継続的に行われることを願っています」と真面目な表情で話した。
区間賞はすべて実業団の選手が獲得し、意地を見せた。実業団に果敢に挑んだ学生も貴重な経験を積んだ。意義のある大会だった、と感じた。（竹内 達朗）
