◆リーグH アランマーレ29-27北国ハニービー(16日、金沢市総合体育館) 3位のアランマーレ富山は、29-27で2位の北国ハニービー石川に勝利。北陸ダービーを制し、2連勝を飾った。2016年にチームが創設して以来、旧リーグから10連覇中…
◆リーグH アランマーレ29-27北国ハニービー(16日、金沢市総合体育館)
3位のアランマーレ富山は、29-27で2位の北国ハニービー石川に勝利。北陸ダービーを制し、2連勝を飾った。2016年にチームが創設して以来、旧リーグから10連覇中の北国ハニービー石川に勝利したのは初めて。試合が終了すると、ベンチからは一斉に選手たちが飛び出し、喜びを爆発させた。就任4年目の福田丈ヘッドコーチは「後半の30分間はずっとドキドキしていたが、選手たちは非常にいい表情で、自信を持ってプレーしていた。追い上げられても動揺すること無く、楽しく見せてもらいました」と明るい表情を浮かべた。
最近3シーズンはフィジカル強化を徹底してきた。トレーナーの指導の下、筋力トレーニングと的確な栄養補給で体力を強化。体重は平均3~5キロも増え、中には10キロ増の選手も。日本代表の大松澤彩夏(26)は「トレーニングはきつくて、泣きながら取り組んでいました。でも、自分で限界を決めたら体は強くならないと学んだ。球速は上がり、相手の守備に押されながらも打ち切れることが多くなりました」と手応え。この日も相手を体格で上回り、パワーで圧倒する場面もしばしば。守備でも的確にインサイドを守りながら、サイドや距離のあるシュートを打たせて、GKが好セーブを見せた。
体格アップで、ユニホームのサイズも上がり、レディースサイズの普段着が見つからないという悩みもあるが、チーム目標の優勝に向けて確かな手応えをつかみつつある。「今はチャレンジャーとして戦うよりも、自分たちの方が強いという思いで戦っている。今日の勝利は日本一になるための重要な1試合だったと思う」と福田ヘッドコーチ。勝負のプレーオフに向け、着実に準備を整える。(中田 康博)