第97回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)で開会式の選手宣誓を務める市和歌山・川辺謙信主将(3年)が13日、甲子園練習の最後にこっそりリハーサルを試みた。30分間の練習の最後。仲間がトンボでグラウンド整備をしているのを横目に、岩本悠部長…

第97回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)で開会式の選手宣誓を務める市和歌山・川辺謙信主将(3年)が13日、甲子園練習の最後にこっそりリハーサルを試みた。

30分間の練習の最後。仲間がトンボでグラウンド整備をしているのを横目に、岩本悠部長(40)とともに本塁前へ。バックネットの客席を真っすぐと見つめながら、周囲に聞こえない程度で声を発した。

万全を期すための異例のシミュレーションとなったが、思っていたものとは少し様子が違った。

「せりふとか景色とかを想像したんですけど、何とも言えない感じでした(笑い)。分からないですね。口ずさみながらです。だいたい覚えているんですけど、実際言ったら1行目でかんでしまって…。『宣誓』の次です。さっきの練習でも緊張を感じたので、これいけるのか? と思いました」と頭をかいた。

過去の選手宣誓の映像を見て参考にしている。「素晴らしい言葉ばっかりで、すごく長いですし、すごいなあ、(自分に)できるかなあと」。自身の思いをもとに原案を作った。ブラッシュアップを手伝ってくれた同部長以外は、誰も内容を知らない。

「自分は、あらためて高校野球の素晴らしさを知ってほしい。自分の言いたい言葉を詰めました。(内容は)お楽しみなので、まだ言えないです」

本番まで残り5日。翌19日には横浜(神奈川)との注目対決も控えている。