◆プロボクシング ▽53・0キロ契約8回戦 〇坪井智也(2回TKO)ブーンルエン・ファヨン●(13日、東京・両国国技館) アマチュアの2021年世界選手権で日本人初の金メダルを獲得した坪井智也(帝拳)が、日本ボクシング史上初となるA級ライセ…
◆プロボクシング ▽53・0キロ契約8回戦 〇坪井智也(2回TKO)ブーンルエン・ファヨン●(13日、東京・両国国技館)
アマチュアの2021年世界選手権で日本人初の金メダルを獲得した坪井智也(帝拳)が、日本ボクシング史上初となるA級ライセンスでの8回戦デビューを飾り、WBOアジアパシフィック・バンタム級2位のブーンルエン・ファヨン(タイ)に2回TKO勝ちした。
初回から的確なジャブ、上下に打ち分ける超高速コンビネーションを披露。14勝(14KO)3敗と、勝利のすべてがKOという強打者を、攻防ともに圧倒した。2回に高速連打で2度のダウンを奪い、試合を決めた。リング上では「今までアマチュアやってきて、こんなお客さんがいる試合はしたことなかった。楽しい気分で試合できた。本当はこれからを見据え8ラウンドやりたかったが、僕にとって足りないパンチをしっかり打ち込むことができたのは良かった。これからも世界を見据えて頑張っていきたい。早めにできれば世界を狙いたいが、上ばかりを見ずに足元を見て頑張りたい」とコメントした。
坪井は2月のプロテストで、12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで元WBA世界同級スーパー王者の村田諒太に続き史上2人目となるA級を受験し、合格。村田のデビュー戦は6回戦だったため、A級合格者の8回戦デビューは史上初となった。
◆坪井 智也(つぼい・ともや)1996年3月25日、静岡・浜松市生まれ。28歳。小1から空手、小6からボクシングを始める。浜松工1、2年でインターハイ3位、3年の国体で準優勝。日大進学後の14年から全日本選手権ライトフライ級4連覇、リーグ戦4年間20戦無敗を記録。卒業後は自衛隊所属。21年の世界選手権バンタム級で日本人史上初の金メダルを獲得。25年2月、村田諒太以来史上2人目のA級プロテスト合格。アマチュア戦績は131戦106勝(10RSC)25敗。身長160センチの右ボクサーファイター。