ロリー・マキロイ(北アイルランド)は2月「AT&Tペブルビーチプロアマ」で優勝した際、Qi10ウッドのドライバー、フェ…

優勝セッティングから大幅に変えたマキロイ(Orlando Ramirez/Getty Images)

ロリー・マキロイ(北アイルランド)は2月「AT&Tペブルビーチプロアマ」で優勝した際、Qi10ウッドのドライバーフェアウェイウッド(3番、5番)、ロフト角50度のMG4ウェッジのいずれもテーラーメイドのクラブ4本をバッグに入れていた。しかし、今週の「アーノルド・パーマー招待」では、これらクラブは1本として彼のバッグに入っていない。

ドライバーはテーラーメイドのQi35に(Courtesy GolfWRX)

ベイヒルに現れたマキロイは、同社のQi35の1W3W、5W(15、18度)をバッグに投入。アイアンはプロトタイプのP770(3番)、MG4のPWと48度のウェッジを使用している。

これら変更は全て、今季序盤に乗り換えたテーラーメイドTP5ボールに関係している。ボール変更をしてスピン量が増えたことでウェッジのセットアップの再考を促し、ひいてはバッグの上の方の番手の変更にも繋がったのである。TP5はスリークォーターのショットでスピン量が増えるため、マキロイはウェッジの間隔を大きくする方が快適になった。現在46.5度、50度、54度、60度のセッティングだったウェッジは、48度、54度、60度の3本になった。

ボール変更を行ったことでウェッジは3本体制に(Courtesy GolfWRX)

「このボールだと、ハーフショットやスリークォーターのショットが断然しっくり来るようになったので、安心してウェッジ3本に戻すことができたんだ」とマキロイ。

ウェッジを1本外したことで、上の番手にクラブを加える余裕が生まれた。そこで、マキロイはドライバーの着弾エリアがタイトなホールのティショットで使える、キャリーで300ydを打てるクラブを探すことにしたのである。ティショットのセカンドオプションとして、ミニドライバーをバッグに入れるプロが増えているが慣れるのに手こずったことから、より飛距離の出る3番ウッドを探し始めたと述べた。

「僕の3番ウッドの飛距離は285~290ydくらいで、僕より飛ばない選手のドライバーの飛距離は300~310ydほどだから、コース設定次第では、飛距離がない人よりも僕の方が不利になることもあると感じていたんだ」とマキロイ。

新しい3番ウッドは、キャリーで300~305ydが打てる。次に、彼は3番ウッドと次のフェアウェイウッドの飛距離のギャップを縮めるため、5番ウッドに換えて4番ウッドを投入。マキロイによると、4番ウッドのキャリーは大体280ydという。新しい3番アイアンは5番ウッドの代替で、飛距離は約260ydとなっている。

新しいボールがマキロイにバッグ全体にわたる大掛かりな変更を促したのだ。これは一つの単純な変更が連鎖反応を起こし得ることの証左である。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)