ブンデスリーグで待望の初ゴール! 今後のさらなる活躍が期待されるサッカー日本代表の「ラストピース」、ドイツ1部ボルシア…

 ブンデスリーグで待望の初ゴール! 今後のさらなる活躍が期待されるサッカー日本代表の「ラストピース」、ドイツ1部ボルシアメンヘングラッドバッハ所属の福田師王。連載3回目は、サッカー日本代表の堂安律選手との「接点」や、チェイス・アンリとの「秘話」などを含めて、今シーズンの前半戦を振り返ってもらった!

■「初めて“プロの世界”を教えてくれた」


 今シーズンの前半戦の話に戻ると、見ていて印象的だった試合は、アウェイでのフライブルク戦ですね。1−3で敗れたんですけど、堂安律選手に点を取られました。あの試合の律くんはキレッキレで本当にうまかった。ベンチで見ていて、試合に出たいなと強く思いましたね。
 律くんとは高校時代から接点があって。高2のときに当時、律くんが所属していたPSV(オランダ)に練習参加したんですね。そのとき律くんが、いろんな話をしてくれたんです。
「プロの世界には、こんなに夢がある」ということも話してくれて、いい刺激になりました。僕は当時、高校生だったので、プロがどういうものなのか、あんまり具体的なイメージが湧かなかったんですよね。
 初めて「プロとはどういうものなのか」を教えてくれた人でもあります。だから本当に、この試合には出たかったですね。この試合は、律くんのプレーばかり見ていました。
 律くんがうまいのは当たり前なんですけど、攻守の切り替えも速くて、守備のときはチームのために体を張って戦っていました。しかも、攻撃になったらチームの中で一番、ボール(パス)が入る。そしてクロスの質も高い。それだけじゃなくて、自分でもいける。去年とポジションは同じでしたが、チームにおける立場や自信なんでしょうか。本当に、世界のトップレベルだと思いました。
 

■「ツラくてツラくて“頭をポンポン”」

 ブンデスリーガ全体を見渡すと、フランクフルトFWのオマル・マームッシュ(25)は、すごかった。あのドリブルはエグいなって。一人で「違い」をつくれるところがすごい。フランクフルト(10月31日ドイツ杯2回戦)と対戦したとき、フランクフルトが退場者を出して10人と少ない中、途中から入ってきたマームッシュ1人にやられたんです。1月に、マンチェスターシティに移籍しましたけど、2月15日のニューカッスル戦で移籍後初ゴール。しかも、ハットトリックのおまけつきですからね。これから、どこまですごくなるのか。
 あとは、もちろんチャンピオンズリーグは見ています。チェイス・アンリ、すごかったですね。最近は、苦労していますけど。アンリとは代表で一緒だったときに、最初2人とも代表のレベルについていけなくて、ツラくてツラくて、僕があいつの頭をポンポンしながら「帰りたいね」とずっと言い合っていたのを覚えています(笑)。でも徐々に、代表などの高いレベルのところに入っても「帰りたい」という感覚はなくなって、その高いレベルのものを吸収して追いついて追い越して行くことが楽しくなっていった気がします。
 それにしても、最近の板倉コウくんは、すごくないですか? ケガはありましたが、コンディションをキープしている。裏でトレーニングを誰よりもやっているのを僕は知っています。上に行く選手って、こういう選手なんだなと思って、いいところを盗んでいるところです。
 というのが、2024‐2025シーズン前半戦の振り返りです。後半戦、出場のチャンスが増えているので、ウォルフスブルク戦に続くゴールを早く決められるように頑張ります! 続いての連載4回目は、全国サッカー選手権など、大好きな冬のことを中心に、話させてください。
(構成/了戒美子)
 

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