蹴球放浪家・後藤健生は今年2月、中国へとおもむいた。U20アジアカップを取材するためだ。かつては入国することさえ難儀し…

 蹴球放浪家・後藤健生は今年2月、中国へとおもむいた。U20アジアカップを取材するためだ。かつては入国することさえ難儀した隣国で感じたのは、中国の大きな変化であった。

■慣れると「手放せない」アリペイ

 U20アジアカップ観戦のために中国の深センに行っていたのですが、準々決勝の勝ち抜きを見届けて(準決勝の敗戦は見ずに)香港経由で帰ってきました。

 前回、中国に行ったときはアリペイ(支付宝)アプリを持って行かなかったので、現金で支払いをしようとして嫌な顔をされたことがありました。そこで、今回はしっかりアプリを入れて行きました。

 ところが、到着初日にはそれが使えませんでした。原因は日本のSIMのままローミングして使っていたためでした。現地用のSIMも用意していたので、そちらに差し替えたらアリペイもバッチリでした。

 慣れてしまうと、これは手放せませんね。まあ、日本にいても滅多に現金は使うことはないのですが、アリペイは本当に手軽でどんな小さな店でも使えます。

 ちなみに、用意していったSIMも優れモノで、日本のLINEもウィキペディアも自由に使えて、「天安門事件」を検索することもできました。

 昔は、中国に行くとネットがつながらないとか、日本のサイトを閲覧できないとか、面倒なものでしたが、世の中は実に便利になったものです。

 もっとも、今回は1泊2000円ほどの安ホテルに泊まったので(外国人が泊まれるホテルとしては最も安い価格帯)、ホテルのWiFiは使えませんでした。電波はバチバチに飛んでいたのですが、中国の携帯番号を登録しないとインターネットにつながらないのです。まあ、これもスマホ経由でテザリングをすればすんだので、特に不便はしませんでしたが……。

■深セン市に「Jヴィレッジ」施設

 今回の大会は4つの会場を使って行われましたが、最も多くの試合に使われたのは、深セン市北部にある「トレーニング・ベース」というところでした。英語では「Traning Base」。中国語では「深セン市青少年足球訓練基地」です。

 深セン市サッカー協会が所有するトレーニング・センター。サッカーのピッチが7面ある、Jヴィレッジのような施設です。

 これだけの施設を市のサッカー協会が持っているあたり、さすが中国といったところですが、まあ、深セン市は人口が約1800万人。オランダ一国と同じくらいなのですから、これくらいの施設があっても不思議はないのですが……。

 そこに、新しく約1万人収容のサッカー専用スタジアム「専業足球場」が完成。そこと、小さなスタンド付きの1号ピッチ(中国語で「1号場」)の2か所が使われました。日韓戦が行われたのが1号場で、準々決勝でイラン戦が行われたのが「足球場」でした。

■試合後「地下鉄駅」まで歩いたら

 準々決勝のオーストラリア戦の会場は、都心部にある宝安体育場。4万人ほど収容のスタジアムです。

 この足球訓練基地、施設が立派なのはいいのですが、地下鉄の駅から遠いのが玉にキズでした。

 地下鉄からバスに乗り換えて行かなければなりません。このバスが、本数が少なくて、夜遅くには走っていません。夜の試合が終わってから乗れる路線は1本しかないので、大変に不便をしました。

 また、帰りのバスに乗り遅れてしまったこともあり、試しに地下鉄駅まで歩いてみたら1時間弱かかりました。

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