◇アジアン&豪州ツアー共催◇ニュージーランドオープン by Sky Sport 初日(27日)◇ニュージーランド・ミル…
◇アジアン&豪州ツアー共催◇ニュージーランドオープン by Sky Sport 初日(27日)◇ニュージーランド・ミルブルックリゾート(コロネットコース=6936yd/パー71、リマーカブルズコース=6784yd/パー71)
比嘉一貴は2025年、大きな決断を下した。アマチュア時代から慣れ親しんできたブリヂストンスポーツとのクラブ使用契約を解消(ボールやグッズは継続使用)してフリーに。シーズン序盤戦をアジアンツアーで過ごす22年の日本ツアー賞金王は、選択肢を広げるべく、あらゆるクラブを試している。
5Wまでの3本のフェアウェイウッドはピンで統一。1Wは「ニュージーランドオープン」から最新作のピン「G440 MAX」をバッグに収めた。他メーカーのモデルも試した上で、「出球のコントロール、打感、飛ぶ方向が一致している」と納得。「280yd先のバンカーが気にならないようになってきました。ヒールに当たっても越えてくれる感じがある」と飛距離アップを実感しているところだ。
ドローにフェード、そして低弾道と、あらゆる球筋を操る比嘉だが、ロングアイアンでの高い球をウィークポイントのひとつと考えてきた。海外ツアーを戦うからこそ、「210から230ydの距離に苦しめられてきた。イイ感じでピンに向かっても、球が止まらないときがあった」。4Iの代わりに握ってきた7Wも100%の満足には至らなかった。
名案が浮かんだのは昨年の秋。「9Wってどうなんだろう」と選定をはじめ、タイトリスト「TSR1」を手に取った。「パー5のティショットでフェアウェイを外したとき、海外の強いラフだと4Iや5Iで距離を稼ぐのは厳しい。UTだと逆に球が強すぎて飛び過ぎてしまうことがある。でも9Wなら…」
9月の「ANAオープン」。札幌GC輪厚コースの名物パー5である17番で、フェアウェイ左サイドから残り230yd、林越えの2打目をグリーンにのせて確信を持った。「今までできなかったことができる可能性が出てきた」とうなずき、それから愛用している。
昨年に比べてウッド類が一新された一方で、スコアメークの生命線であるアイアン、ウェッジは慣れ親しんできたブリヂストン製を継続使用。道具選びにもより真剣に向き合って、次のステージを目指す。
<比嘉一貴のクラブセッティング>
ドライバー:ピン G440 MAX(10.5度)
シャフト:三菱ケミカルディアマナBB(45.25インチ、60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:ピン G430 MAX(3番15度、5番18度)、タイトリスト TSR1(9番23度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD IZ(3番/70g台、X)、ツアーAD VF(5番、9番/80g台、X)
アイアン:ブリヂストン B-Limited(リミテッド)220MB(5番―PW)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX 6.0
ウェッジ:ブリヂストン プロトタイプ(51、55、59度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールドEX