埼玉県加須市で昨年12月に開かれた第15回全国高校選抜スポーツクライミング選手権で、三重県名張市の近畿大工業高等専門学校が男子リード種目の団体で初優勝した。 出場したのは3年の杉本侑翼(ゆうすけ)さん(18)と浜村太耀(たいよう)さん(1…
埼玉県加須市で昨年12月に開かれた第15回全国高校選抜スポーツクライミング選手権で、三重県名張市の近畿大工業高等専門学校が男子リード種目の団体で初優勝した。
出場したのは3年の杉本侑翼(ゆうすけ)さん(18)と浜村太耀(たいよう)さん(18)、2年の小林隼翔(はやと)さん(17)。小学生の時から競技を始めた杉本さんは昨年8月に中国であった世界選手権のリード種目で優勝している。杉本さんは昨年に山岳部を立ち上げ、浜村さんをスカウト。3人は市内などのジムで練習を重ねてきた。
リードは6分以内に高さ12メートル以上の壁の最高到達点を競う種目。学校別は22校が参加し、個人の上位2人の成績を反映して順位を競う。浜村さんは予選敗退だったものの、杉本さんは6位に入賞し、小林さんは9位に。前回大会は杉本さんと小林さんで準優勝だったが、今回リベンジを果たした。
杉本さんは「決勝は進出できたけど、実力はまだ足りない」、小林さんは「団体優勝はうれしいが、個人戦は悔しい」。大きな大会への出場は初めてだった浜村さんは「緊張したが、会場の空気に慣れ、力は出せた。2人のアドバイスも活用できました」と笑顔で語った。(小西孝司)