1~2月に開かれた第32回全国クラブラグビー大会で、東大阪市を活動拠点とする近畿代表の「千里馬(チョルリマ)クラブ」が…
1~2月に開かれた第32回全国クラブラグビー大会で、東大阪市を活動拠点とする近畿代表の「千里馬(チョルリマ)クラブ」が初優勝した。17回目の出場で悲願の頂点に立った。
高校ラグビー界の強豪である大阪朝鮮高級学校(大阪朝鮮)の卒業生らのチームとして1980年に発足。長い間、在日コリアンを中心に運営されてきたが、現在は日本国籍の選手が増え、トンガ出身の選手も加わる。
16日に埼玉県の熊谷ラグビー場であった決勝では、東日本代表で過去4度優勝している北海道バーバリアンズと対戦した。前半6分に大阪朝鮮出身の南紀成(ナムキソン)主将(26)のインターセプトから好機をつくり、18歳以下トンガ代表の経験を持つマノア・ラトゥ選手(26)がトライを挙げて先制。その後も国籍の違う選手たちが力を合わせてトライを重ね、25―10で勝利した。
李賢祉(リヒョンジ)監督(38)は「様々な方から祝福のメッセージを頂き、ようやく実感が湧いてきた。この日本一が在日社会のさらなる活性化につながってくれたらうれしい。これからも主体的にラグビーに取り組み、2連覇を目指したい」と話した。(渋谷正章)