2月17日(現地時間16日、日付は以下同)、サンフランシスコのチェイス・センターで「NBAオールスター2025」のメインイベ…

 2月17日(現地時間16日、日付は以下同)、サンフランシスコのチェイス・センターで「NBAオールスター2025」のメインイベントであるオールスターゲームが開催される。現地メディア『TNT』はこの試合に先立ち選手のインタビュー動画を公開しており、その一つが現地で話題を呼んでいる。

 ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)は動画の中で、「NBAで元も過小評価されている選手は誰?」という質問を受け、次のように回答した。

「レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)だね。過小評価っていうのは、本来あるべき正当な価値で評価されていないって意味だよね?そうであれば、レブロンは過小評価されている。僕はそう思うよ」

 おそらくこの質問は、ウェンバンヤマの考える「有名ではないながらも優れたプレーをする選手」を挙げてほしかったものと考えられる。または、タイリース・マクシー(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)やラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツ)、ドマンタス・サボニス(サクラメント・キングス)のような、十分な活躍を見せながらもオールスターに選出されなかった選手の言及を求めていたのかも知れない。

 しかし、NBAデビュー2年目にしてオールスター初選出を果たした“宇宙人”はその斜め上の視点から、NBAの歴史上でも最も有名な選手の1人であるレブロンの名を挙げた。21年連続のオールスター選出を果たしているレブロンだが、ウェンバンヤマにとってはそれでもレブロンに対する評価は今より高くて然るべきと考えている模様。ウェンバンヤマはその回答によって、40歳にして未だに第一線の活躍を続ける“キング”に対して最大限の敬意を表明した。

 続いての質問で「昔の自分に何かアドバイスするとしたら?」と問われたウェンバンヤマは「何のアドバイスもしないし、何も変わらないでほしい。今の居場所が大好きだからね」と回答している。常人離れしたプレーでファンを魅了するウェンバンヤマは、質問への回答も並外れているようだ。

 フランス出身のウェンバンヤマは17日のオールスターゲームで、カナダ出身のシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)やセルビア出身のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)らとともに、チャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズ他)が指揮する「チャックズ・グローバルスターズ」の一員として出場予定。初の球宴で“宇宙人”がどのようなプレーを見せるか、注目が集まる。