【明治安田J1リーグ】ファジアーノ岡山 2-0 京都サンガF.C.(2月15日/JFE晴れの国スタジアム)【映像】ルカオが50m爆走→DFを吹っ飛ばした一部始終 圧巻だった。ファジアーノ岡山のFWルカオが50mを爆走後、相手DFを弾き飛ばし…

【明治安田J1リーグ】ファジアーノ岡山 2-0 京都サンガF.C.(2月15日/JFE晴れの国スタジアム)

【映像】ルカオが50m爆走→DFを吹っ飛ばした一部始終

 圧巻だった。ファジアーノ岡山のFWルカオが50mを爆走後、相手DFを弾き飛ばしてボックス内に進入。圧倒的なスピードとフィジカルを感じさせる突破にファンが驚愕している。

 J1初昇格を果たした岡山は、開幕節で京都サンガF.C.と対戦。44分には、191cm・91kgの体躯を誇る注目のブラジル人FWが人間離れした突破を披露した。

 元日本代表MFの江坂任が自陣からロングボールを蹴り出すと、ルカオが右サイドのスペースに向かって走り出し、約3m先にいた京都のDF鈴木義宜との競走がスタート。ボールが右サイドのスペースに転がっていく中、ルカオはぐんぐんスピードを上げる。鈴木がGK太田岳志にボールの処理を要請したが、太田はタイミングが合わずボックス内から出てこず。2人の走り合いが続いた。

 ハーフウェーラインを超えたところまでは鈴木がリードしていた。しかし、ルカオがフルスプリントを続けると、相手陣内を30m入った地点で鈴木に追いつく。そして、強烈なショルダータックルを仕掛け、鈴木を完全に弾き飛ばした。

 ボールを収めたルカオは、そのままボックス内にドリブルで進入。内側からカバーに来たDFパトリック・ウィリアムに阻まれてシュートこそ打てなかったが、まさに独力でゴール前まで突き進んでみせた。

 マッチアップした鈴木は試合後に「背負うことが好きな選手なので、くっつかずに距離をとり、チャンスがあれば奪うことを狙っていたと」と述べていたが、このシーンはルカオが想定以上の力を発揮したのだろう。

 実況の江本一真氏は「速い。ルカオ、鈴木との走り合い。弾き飛ばした!」とシャウトし、「あの距離を詰めて(相手DFを)飛ばしてボックスの中までいきました」とコメント。解説の加地亮氏も「強さ、ありますね。怖い存在です。迫力がありましたよ」とコメントした。

 超人的な身体能力を発揮したルカオのプレーには、サッカーファンたちもSNSで反応。「生物的に強い」「ルカ王降臨」「はぇぇwww」「岡山の高速重戦車」「カテゴリー関係なかった」「バケモノすぎる」「1人だけ別競技やってんのかってくらいフィジカルがすごかった」と驚きを隠し切れない様子。さらに「フッキを思い出す」「見える…見えるぞ…オルンガの幻影が…」という、過去にJリーグを席巻した助っ人外国籍選手を思い出す声も見られた。

 現在29歳のルカオは、2019年に来日し、鹿児島、金沢、松本、そして岡山でJ3とJ2を戦い、今シーズンついにJ1の舞台に初見参した。プレシーズンから力強い突破が話題になっていたが、公式戦の舞台でも実力を証明。他にも数々の突破で相手に脅威を与え、チームのJ1初勝利に貢献した。

(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)