八木健太郎(早稲田大)は公式戦初本塁打に「卒業までに1本は打ちたかった」と喜んだ。

開幕から2週続けて勝ち点を落としてしまった早大だが、この日は終始主導権を握って、東大に9対2と大勝した。

 試合が動いたのは2回。東大の宮台康平投手(4年・湘南)の暴投で1点を先制すると、さらに八木健太郎外野手(4年・早実)が左中間に運ぶ2ラン本塁打を放って追加点を挙げた。

 早大・高橋広監督が「八木の一発が大きかったですね」と試合後に振り返ったように、早大はこれで勢いに乗った。5回には今季無安打だった加藤雅樹外野手(2年・早実)に三塁線を破るタイムリーが飛び出すと、6回には八木がライト線にタイムリー二塁打、今季好調の福岡高輝内野手(2年・川越東)がセンター前にタイムリーを放ち、宮台は6回途中7安打6四球8失点でマウンドを降りた。

 早大先発の小島和哉投手(3年・浦和学院)は5回4安打6四球2失点とピリッとしなかったが、6回からマウンドに上がった身長200cm左腕の今西拓弥投手(1年・広陵)が6回・7回に1人の走者も許さない好リリーフで東大の反撃の糸口を与えず。
 そして8・9回は、リーグ戦初登板の増田圭佑投手(3年・江戸川学園取手)が無失点に抑えて、試合を締めた。
 東大は宮台の投球が安定せずに、第2週の慶大戦に続く1回戦勝利はならず。宮台は「自滅をなくしていきたいです」と肩を落とした。

「後ろに先輩方が控えているので思いきり投げられました」と好救援の今西拓弥(早稲田大)

■早稲田大vs東京大1回戦
早稲田大 030023001=9
東京大  010010000=2
【早】○小島、今西、増田圭—岸本
【東】●宮台、宮本−三鍋
本塁打:早稲田大・八木(2回2ラン)

◎早大・高橋広監督
「八木は一発も大きかったですが、6回のようにライト線に打つのが彼の真骨頂です。加藤はよっぽど外そうかと思いましたが、(首位打者だった)春の残像も相手投手にあるかなと思って起用しました。今西はコントロールが良いので、試合を作る上で助かっています」

文・写真:高木遊