2024年のパリ五輪でバスケットボール女子日本代表監督を務めた恩塚亨さん(45)が故郷の大分県中津市で市民に向けて講演…
2024年のパリ五輪でバスケットボール女子日本代表監督を務めた恩塚亨さん(45)が故郷の大分県中津市で市民に向けて講演をした。市教育委員会などの主催で2日に開かれ、幅広い年齢層が会場の中津文化会館を埋めた。
恩塚さんは中津南高から筑波大に進学。千葉県の中高一貫校での体育教師を経て、東京医療保健大学では女子バスケット部をつくり、全日本学生選手権(インカレ)で5連覇を達成した。並行して、戦術分析をするアナリストとして女子日本代表に関わり、21年の東京五輪ではコーチとして銀メダル獲得に貢献。その後、監督に就任すると、3大会連続の五輪出場に導いた。現在は東京医療保健大女子バスケット部監督。
「やる気を引き出すコーチング」を信条とする恩塚さんは、日本代表を率いた経験などを語りながら、夢や目的を達成するためには自分に自信をもち、ワクワクを感じながら取り組むことが必要だと強調。「思い込みで見える世界は変わる。できない理由を探すのではなく『私ってイケてる』と、できる自分を想像して」と語りかけた。
その一例として、長嶋茂雄さんが1959年の天覧試合でサヨナラ本塁打を打ったエピソードを披露。「それまで不調だった長嶋さんは試合の朝、新聞の1面に自分が活躍した見出しを書いて意識を高めた」
ただ、現実には試合や仕事での不安や失敗は避けられない。恩塚さんはそこから抜け出せるのは「人を助けられる人だ」という。「他人に対する言葉や行動は、自分に対するものと同じ。ダメ出しばかりすると自分もダメになる」
恩塚さんは最後に、「ワクワクすることは、いつからでも、何度でもできる。人生を豊かにしてください」と結んだ。
大分高女子バスケット部キャプテン緒方愛実さん(17)は「試合の流れが悪いとき、みんなに『あなたはイケてる』と声をかけたい。チームのためになる話を聞かせてもらいました」と話した。(ライター・大畠正吾)