◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ◇ペブルビーチGL(6972yd)、スパイグラスヒルGC(7041yd、いずれもカリフォルニア州、パー72)クリーブランドの新ウェッジ「RTZ」の評判がすこぶるいい。米男子ツアーの会場で選手のクラブ…

◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ◇ペブルビーチGL(6972yd)、スパイグラスヒルGC(7041yd、いずれもカリフォルニア州、パー72)
クリーブランドの新ウェッジ「RTZ」の評判がすこぶるいい。米男子ツアーの会場で選手のクラブをチェックしていると、契約選手が軒並みこの新しいモデルに替えていた。同社のツアー担当の表現を借りれば「過去イチの切り替えスピード」だ。
フェデックスカップランキング1位と今季好調のセップ・ストラカ(オーストリア)は46、52、56、60度の4本を全て替えた。同11位のシェーン・ローリー(北アイルランド)はペブルビーチGLの名物ホール、7番パー3において新ウェッジでホールインワンを決めた。

そして昨年10月、日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」で優勝したニコ・エチャバリア(コロンビア)もRTZへ。まさに調子のいい選手がバッグに入れ、活躍をサポートしているのだから、そのモノの良さがうかがい知れるだろう。
では新RTZはナニがいいのか? 選手たちが口を揃えるのが「素材の柔らかさ」だ。「打感が柔らかくて食いつきがいい=スピンが入る」というのが彼らの評判。ネックの文字「Z-ALLOY」(ゼットアロイ)がその新素材の名称で、独自の配合による新合金を開発して従来モデルよりさらに柔らかい打感を実現したという。

同じく新ウェッジに替えたばかりのJ.J.スポーンは「スピンの入り方が本当に心地いいよ。ツアーの傾斜が強く硬いグリーンでスピンをかけて止められるから、バーディを狙える」と早くもお気に入り。ストラカも「60度のロブウェッジはどんなショットでも打てる。(今季優勝した)パームスプリングでもいいアプローチができて、活躍してくれた」とすでに全幅の信頼を置いているようだ。

ソールの種類は従来のLOW、MID、FULLに、新しくADAPTというラインが加わった。フルフェースかつヒールを低く、トウを高くした「ハイ・トウ」デザインで、ソールの削りも含めてフェースを開きやすくしたモデルだ。ローリーは58度をADAPTにしている。

日本の女子選手も、竹田麗央、山下美夢有、畑岡奈紗、勝みなみらが軒並みRTZにスイッチ。契約選手の“スピード入れ替え”は、米国男子ツアーだけにとどまっていないようだ。これだけ評判が良ければ、そのうち契約外で使いたい選手も出てくるのではないだろうか。(編集部・服部謙二郎)