常に安定したパフォーマンスを発揮する遠藤の価値は高い(C)Getty Images 遠藤航が所属するリバプールは現地時間2月9日、FAカップ4回戦でプリマスと対戦し、0-1で敗れた。2部の最下位に沈むプリマスを相手に、リバプールは攻めあぐね…

 

常に安定したパフォーマンスを発揮する遠藤の価値は高い(C)Getty Images

 

 遠藤航が所属するリバプールは現地時間2月9日、FAカップ4回戦でプリマスと対戦し、0-1で敗れた。2部の最下位に沈むプリマスを相手に、リバプールは攻めあぐねる展開が続き、後半に与えたPKにより失点、追いつくことができずに思わぬ黒星を喫することとなった。

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 若手選手などもスタメンに起用し臨んだリバプールは、相手の堅い守りに手を焼いた。0-0のまま試合を折り返すと53分にMFハーヴェイ・エリオットが自陣PAでハンドをとられ、PKで先制点を許してしまう。その後はダルウィン・ヌニェスをピッチに送るも最後まで得点を奪えず、FAカップ敗退が決まった。

 良いところなく敗れたリバプールだったが、その中でも高く評価されているのがスタメンに名を連ねた遠藤航だ。試合開始早々11分にDFジョー・ゴメスの負傷交代という事態に見舞われたリバプールは、当初アンカーに位置していた遠藤をセンターバックに下げるというフォーメーション変更を行っている。

 試合こそ敗戦という結果だったものの、急遽、最終ラインでプレーすることとなった遠藤は試合終了までディフェンスでの役割を的確にこなし、ベテランとしての対応力の高さを発揮していた。

 その遠藤に対しクラブ地元メディア『LIVERPOOL ECHO』では、「ゴメスの負傷交代後にキャプテンを引き継ぎ、センターバックとしてプレー。今回も安定感のあるパフォーマンスで、特に問題なくこなした」と振り返り、個人採点としてこの日のチーム最高となる「7」を与えている。

 さらに、専門サイト『THIS IS ANFIELD』からは敗戦チームとしては異例ともとれる賛辞も。「この試合でマン・オブ・ザ・マッチを決めるのは難しいが、選ぶとすればエンドウだろう」と称えている他、「彼はすっかりリバプールの頼れるスカッドプレーヤーとなり、日曜日の試合でも数少ない落ち着きを持った選手の1人だった。もちろん、圧巻のパフォーマンスというわけではなかったが、中盤からセンターバックへの移行はスムーズにこなした」などと説いている。

 また、英紙『DAILY EXPRESS』も公式サイト上での試合レポートにおいて、「大半の時間で安定したプレーを見せた。スタメンの中では数少ないベテラン選手の1人だったが、この結果の責任を問われるような出来ではなかった」として、遠藤のパフォーマンスを評している。

 選手の負傷交代という緊急事態が発生したこの一戦、遠藤のユーティリティ性が改めてフォーカスされることとなった。様々なシチュエーションに対応する背番号3の存在感は、シーズンを追う毎に高まり続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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