2月9日(現地時間8日、日付は以下同)、ベン・シモンズはブルックリン・ネッツとの契約バイアウトに正式に合意した模様。現地メデ…
2月9日(現地時間8日、日付は以下同)、ベン・シモンズはブルックリン・ネッツとの契約バイアウトに正式に合意した模様。現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。さらにシャラニア記者は、シモンズの移籍先はクリッパーズであると報じている。
契約バイアウトとは、選手とチーム間の双方合意に基づく契約の早期解消を指しており、選手が報酬の一部を断念しフリーエージェントとなることで他チームへの移籍が可能になる。なお、労使協定で定められたラグジュアリータックス(選手に支払う年俸総額の多いチームに課されるぜいたく税)の基準額を上回っているチームは、シモンズのようなバイアウト前の契約が高額な選手と契約を結ぶことができない。
シモンズは、トレードデッドラインが過ぎた直後からバイアウトの動きが報じられていた。現地メディア『The Athletic』の記事によると、シモンズはプレーオフで戦えるチームへの移籍を求めており、クリッパーズの他にクリーブランド・キャバリアーズとヒューストン・ロケッツと面談していた模様。
シモンズは2016年にドラフト1位指名でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団。1年目はケガのため全休したものの、翌年に復帰するとチームをプレーオフに導く活躍を見せ、その年の新人王を獲得。その後の活躍により2019-20シーズンの開幕前にシクサーズと5年総額1億7700万ドル(1ドル151円換算で268億円)の巨額延長契約を結んだシモンズだが、2022年2月にブルックリン・ネッツに移籍して以降はケガにより長期間の欠場が続いた。契約最終年にあたる今シーズンは33試合に出場し、平均6.2得点5.2リバウンド6.9アシストをマークしていた。
移籍先として報じられているクリッパーズは、トレードデッドライン前にPJ・タッカーやモー・バンバを放出しユタ・ジャズからパティ・ミルズとドリュー・ユーバンクスを獲得している。『The Athletic』によれば、このトレードによりクリッパーズはラグジュアリータックスを回避し、シモンズとの契約が可能になっていたとのこと。さらに、デッドライン間際にアトランタ・ホークスからボグダン・ボグダノビッチを獲得し戦力を強化している。
クリッパーズは現在28勝23敗でウエスタン・カンファレンス7位(8日終了時点)。カワイ・レナード、ジェームズ・ハーデンや今シーズン好調のノーマン・パウエルに加わり、シモンズが新たな起爆剤となるか。引き続きシモンズの動向に注目が集まる。