新加入の巨人で田中の笑顔が多く見られている(C)産経新聞社 巨人に新しく加入した田中将大から笑顔がこぼれている。 巨人の投手陣が6日までに続々と自身のインスタグラムを更新。 その中ではキャンプ休日前夜の4日に行われた投手会の様子が伝えられて…

 

新加入の巨人で田中の笑顔が多く見られている(C)産経新聞社

 

 巨人に新しく加入した田中将大から笑顔がこぼれている。

 巨人の投手陣が6日までに続々と自身のインスタグラムを更新。

 その中ではキャンプ休日前夜の4日に行われた投手会の様子が伝えられている。

【動画】復活が待たれる「神の子」の快投 田中将大の変幻自在投球をチェック

 若きエース戸郷翔征は「最高でした! 残りのキャンプも頑張ります」と投稿。昨季新人王、タフネス右腕の船迫大雅も第1クール終了を報告するとともに「#まーさんと呼ばせていただきます」と報告。昨年8勝と躍進した若き左腕、井上温大も「2025年投手会、今シーズン頑張ります」と投稿した。

 助っ人投手陣や担当コーチも加わり、和気あいあいと食事を楽しんでいる様子が伝わってくるシーン。田中も5日に自身のインスタグラムを更新し、その中では後輩たちからSNSでフォローバックを求められたと楽しそうに語っている。

 ファンの間からもこの田中を迎える巨人投手陣の温かいやりとりには「皆さん、楽しそう!」「マー君の笑顔が素敵 巨人でも応援しています」と好感度が高まっている。

 一方、田中にとっては今季復活を賭ける大事なシーズンとなる。

 日米通算197勝を積み重ねたレジェンド右腕も近年は思ったような成績を残せていない。特に昨年は一昨年に受けた手術の影響もあり、1試合の登板で勝ち星なし。

 37歳シーズンとなる今季、どのように復活ロードを歩むのかに関心が高まっている。

 一つは現在、取り組んでいるフォーム改造も鍵を握りそうだ。昨年、15勝をマークした菅野智之の再生にも力を貸した名伯楽、久保康生巡回投手コーチと二人三脚でキャンプ初日から熱心に取り組んでいる。重心移動やリリースポイントの改善などを意識したところ、投球に早くも手ごたえを感じているとされる。
 
 もともと制球力に優れ球の出し入れに定評のある田中に改造したフォームが実れば、直球の球威も戻り、変化球の精度も増すと見られる。

 そしてベテラン右腕の背中を押す存在となるのは、田中を慕う後輩投手陣の存在も大きいだろう。元々男気あふれる性格。ヤンキースでエースを務めながら、日本球界のために再び楽天に帰ってきた経緯もある。阿部慎之助監督も抜けた菅野にかわって兄貴分としての役割も期待している。

 入団会見のときに日米通算200勝まであと3と迫っていることを聞かれ、「3勝で終わるつもりはない」と強く言い切ったことも自信の現れ。

 果たして背番号11が東京ドームでどんな投球を見せてくれるのか。G党も楽しみなシーズンとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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