日本バスケットボール協会(JBA)は2月3日、女子日本代表(FIBAランキング10位)のコーリー・ゲインズヘッドコーチ(HC…

 日本バスケットボール協会(JBA)は2月3日、女子日本代表(FIBAランキング10位)のコーリー・ゲインズヘッドコーチ(HC)の就任会見を行い、三屋裕子会長がその手腕に期待を寄せた。

 ゲインズHCは世界中からリスペクトされていた東京2020オリンピック後の女子日本代表を引き合いに出し、具体的な目標は掲げず「スタンダードを取り戻す」と宣言。積極的な若手起用も示唆し、女子バスケ界の底上げを図る決意を示した。

 同席した三屋会長は会見冒頭、世界最高峰の舞台であるWNBAやNBA、そして女子日本代表にもコーチングスタッフの一人として携わってきた経験を持つゲインズHCの経歴を紹介し、「これからの4年間を託すということでお願いをいたしました」と挨拶。

 また、質疑応答で“新指揮官へ期待すること”を問われた三屋会長は、次のように答えた。

「コーリーと話した時にとても印象的だったのは、『楽しく、心からバスケが好きと思えるような顔をしてバスケができるというのが目指しているところ』だと彼は言うんです。例えば『あぁ合宿に来ちゃった』じゃなくて『合宿に来るのがワクワクして楽しい』、そんなチームを目指したいと言っていた。

 パリ五輪では『やらなきゃいけない』とか、彼女たちがものすごく背負っているなと見ていたので、もう一回作り直すという意味でも、コーリーが言うように心からバスケが好き、心からバスケを楽しんでいる、そしてそれが世界からリスペクトされるようなチームに作り直す。最終的にどういうチーム編成になるかわかりませんけど、そのチーム編成を見てから、何を目指すのか、ゴールを決めると思います。

 その時に選手たちが能動的に動けるようなチームだったらいいなと思います。結果はその時についてくると思います。最初から『ロサンゼルス2028オリンピックは金メダル』となってしまうと変な足枷をはめてしまうと思うので、結果金メダルだったら良いと思いますけど、それ以前に日本女子バスケの天真爛漫なノビノビとしたチームでいて、最終的に自分たちが『ここに来たい』と思えるようなチーム編成をしてくれたらいいなと思っています」