今週はマイル戦線を占う上で重要な名物重賞、第75回東京新聞杯(GIII、芝1600m)が東京競馬場で行われる。

一昨年のエ女王杯覇者ブレイディヴェーグをはじめ、ディフェンディングチャンピオンのサクラトゥジュールや、昨年の富士Sを制したジュンブロッサムに、ジオグリフ、シャンパンカラーといったGI馬に加え、オフトレイル、ウォーターリヒト、ロジリオンなど、好メンバーが集う楽しみな一戦だ。

そんな中、重賞初制覇を狙うボンドガールが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■後方一気が決まらない一戦

ボンドガールの勝利は、新馬戦で挙げた1勝のみ。しかし、2戦目のサウジアラビアRCを皮切りに、NZTやクイーンS、そして前走の秋華賞と、重賞で2着4回3着1回。世代でもトップクラスの実力を見せる、まさに“最強の1勝馬”。今春はヴィクトリアマイルを最大目標に掲げ、まずは待望の2勝目を重賞で飾る算段だろう。

近年の東京新聞杯は、1分31秒台の後半から32秒台の前半と、速い時計で決着するケースが多く、前半800mも45秒後半~46秒前半と、ミドルからハイペースの傾向にある。しかし、東京開幕2週目で芝の状態も良く、前で運んだ馬たちも、上がりが33秒台後半から34秒台前半の脚を使って粘るケースが多く、簡単には止まらない。つまり、後方一気型にとっては厳しい戦いを強いられる。

【参考動画】2024年の東京新聞杯レースハイライト

ボンドガールは、近3走とも4角10番手以下から運び、上がり最速の末脚で馬券圏内に好走しているが、今回も同様のレース運びを見せると、見せ場なく後方のまま、のシーンも考えられる。

過去10年の東京新聞杯で、前走10番手以下だった馬の成績は【3.6.4.55】と、まずまずの結果を残しているが、複勝圏に入った13頭中10頭は、本番では10番手以内で運んで好結果を残しており、前走時とは戦法を変えて、ある程度前目につけて運ばないと、東京新聞杯では好結果を残すことができない。

近年の例では、2020年レッドヴェイロン(1人気9着)、23年ジャスティンカフェ(1人気4着)、24年マスクトディーヴァ(1人気6着)など、前走と同様、4角10番手以下から運び、ことごとく着外に敗れている。

【参考動画】2023年の東京新聞杯レースハイライト

また、ボンドガールの父、ダイワメジャー産駒は、数多くのマイル重賞を制しており、東京のマイル重賞も、GI3勝を含む6勝を挙げている。しかし、その内訳をみてみると、2~3歳の世代限定重賞に限られており、4歳以上になると、東京のマイル重賞では未勝利。しかも牝馬に限ると【0.0.1.10】と好走できておらず、この点も懸念材料だ。

道中引っ掛かるところがあり、中距離を使われてきた近走は、戦法としても難しい選択をしてきた。距離短縮はプラスという見方もあるが、NHKマイルCでは先団につけて失速しているように、前目につけると、案外な競馬になる予感も漂う。しかし、後方一辺倒の板についた戦法では、東京新聞杯では厳しい、という傾向を踏まえ、血統面も含め、人気ほどの信頼度と妙味を考慮すると、ここは思い切って「消し」でいってみたい。

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