トヨタの1-2位フィニッシュで終わった世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦『ラリー・モンテカルロ』。最終的に2位を獲得したトヨタのエバンスが、目まぐるしく変わる路面コンディションの影響で、あわや観客を巻き込みスピンしかけた一幕があった。【映…
トヨタの1-2位フィニッシュで終わった世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦『ラリー・モンテカルロ』。最終的に2位を獲得したトヨタのエバンスが、目まぐるしく変わる路面コンディションの影響で、あわや観客を巻き込みスピンしかけた一幕があった。
競技初日デイ1のSS3ではベストタイムを記録していたエバンスは、日本時間24日のデイ2も意気揚々と快走を続ける。しかし続くSS8は、午前中のSS5がキャンセルとなったために初走行のステージ。コース途中に積雪エリアがあり、これが溶け始めてアイスバーンになっていた。エバンスも大きくスピードを落として対応したものの、ドライ路面からグリップを失うアイス路面への急激な変化に対応しきれず、リアが完全に滑ってしまう。
なんとかカウンターで立て直そうとするも、エバンスの操るGRヤリスは、ハーフスピンしてイン側へ車体前部をはみ出してしまう。この時、イン側で観戦していたギャラリーが一斉に逃げまどう姿もインカー映像に収められているが、エバンスにとってもギャラリーにとっても危機一髪のシーンであった。
結果、エバンスは大きくタイムロスし、チームメイトのセバスチャン・オジエに首位の座を明け渡し、26日の最終日を終えて総合2位。急変化する路面コンディションへの対応力も世界最速ラリーでは問われる部分。悲願のチャンピオンに向けて、エバンスの奮起が期待される。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)