日本相撲協会は29日、大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を東京・国技館で開き、西大関豊昇龍(25)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の74代横綱への昇進を決めた。 横…

 日本相撲協会は29日、大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を東京・国技館で開き、西大関豊昇龍(25)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の74代横綱への昇進を決めた。

 横綱の誕生は2021年名古屋場所後の照ノ富士以来3年半ぶり。初場所中に引退した照ノ富士からバトンを受け取る形となり、32年ぶりの危機だった横綱空位は回避された。

 臨時理事会の後、協会理事が務める使者を台東区の立浪部屋で出迎えた豊昇龍は、「横綱の名を汚さぬよう気魄(きはく)一閃(いっせん)の精神で精進いたします」と口上を述べた。「気魄一閃」は大関昇進時の伝達式でも用いた言葉で、「何が起きても、力強く」という思いを込めたという。

 豊昇龍は15年、千葉・日体大柏高にレスリング留学。相撲部に転向し、18年初場所で初土俵を踏んだ。23年名古屋場所後に大関に昇進し、この初場所で大関として初、自身2度目の優勝を果たした。

 おじは優勝25度の68代横綱朝青龍。