1月20日、浦和レッズが東京ヴェルディと金武町フットボールセンターでトレーニングマッチ(45分×3本)を実施。3-2で勝利した。  マチェイ・スコルジャ監督は1本目からメンバーを大きく替えて2本目に。その途中から、19歳の早川隼平がピッチ…

 1月20日、浦和レッズ東京ヴェルディと金武町フットボールセンターでトレーニングマッチ(45分×3本)を実施。3-2で勝利した。
 マチェイ・スコルジャ監督は1本目からメンバーを大きく替えて2本目に。その途中から、19歳の早川隼平がピッチに立った。プレーしたのはボランチ。昨季まで攻撃的なポジションで出場してきたロス五輪世代期待のMFが新境地を見せた。
 2023年に17歳4か月で、トップチーム初出場。ルヴァンカップ川崎フロンターレ戦のアウェイゲームでピッチに立った。この年のニューヒーロー賞を受賞すると、昨年は5月からファジアーノ岡山に育成型期限付き移籍で武者修行に。J1昇格を果たしたチームで15試合に出場した。
 今季は浦和に復帰していたが、このキャンプの途中からボランチに挑戦している。
「今までやることのなかったポジションでやるのは一つオプションも増えるので、そこは良い」と話して、自身の成長を実感している。
 低く弾道での速いパスを通すことで味方に時間を作ろうとしており、早くも“らしさ”がプレーに現れていた。
「チームでつながるからこそ、どこかが空いてくる」
 こうも話して、チーム全体を俯瞰する能力にさらに磨きをかけている。

■「どうやったら前の選手を動かしやすいのか」

 自身の本来のポジションはハーフサイドだとする早川は、だからこそのイメージをボランチで描く。
「どうやったら前の選手を動かしやすいのか、どうやったら後ろの選手が楽になるのか、それを考えることで、次にサイドハーフに戻ったときに生きる。ボランチをやることで、よりつながることができる」
 そんな早川のプレーを視察したのが、ロス五輪世代を率いる大岩剛監督と森保ジャパンの名波浩コーチだ。2人は1本目から3本目までを熱心に見ており、19歳のプレーも記憶に残ったはず。2人は最初、やや離れて座っていたが、2本目からはより近い場所で会話も交えながらピッチに視線を送っていた。
(取材・文/中地拓也)

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